RX100に関する記事を参考にしてこのRX100を手に入れました。購入の決めてはコンデジの中では大きなセンサーを積んでおり、写りが綺麗だという部分でした。前回はX-T10+XF16mm F2.8 WRと比較し、RX100の実力を垣間見たところでした。
今回は富士フイルムのX-H1+レンズ XF23mm F1.4 Rで撮った写真と比較したもの、RX100のJPG撮って出しとRAW現像した写真の比較。広角と望遠の比較。この3本立てになります。
RX100の実力はどんなものかな?
楽しみですねぇ
比較 RX100 vs. XF23mm F1.4 R
JPG撮って出し vs. RAW現像 ①
これは広大な美瑛町の畑を撮った写真です。トラクターで耕した畑のラインがとても綺麗ですね。
なお、RX100は換算28mm、XF23mm F1.4 Rは換算35mmでレンズの画角は違っておりますが、その辺はご了承願います。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
画角28mm(換算)/F値 f5.6/WB オート/露出 +0.7/コントラスト +1/彩度 +2/シャープネス +1
- X-H1+XF23mm F1.4 R
RAW現像:Capture One 22
画角35mm(換算)/F値 f5.6
RX100はJPG撮って出しで、遠くまでシャープに撮れています。
色乗りも良いし、これなら安心して風景写真も撮れますね。
JPG撮って出し vs. RAW現像 ②
RX100はJPG撮って出しでイメージした色合いで撮れるのが気に入っています。ただ、風景とかは失敗したくないので、保存はJPG+RAWにしていますが、大抵はJPG撮って出しばかりです。
個人的な感想ですが・・・富士フイルムのカメラはJPG撮って出しの発色に定評がありますが、下ような写真の場合はRAW現像が必要なんですよね。この写真もフィルムシュミレーションや露出など設定を変更しながら撮ってみたものの、イメージ通りに撮ることが出来ず、RAW現像でイメージに合わせて調整しています。
当然、シチュエーションによっては富士フィルムの方が良いかもしれませんので、どっちが良い悪いはないのですが、この比較ではJPG撮って出しでOKだったRX100の方に一票上げたいと思います。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
画角28mm(換算)/F値 f5.6/WB オート/露出 -0.7/コントラスト +1/彩度 +2/シャープネス +1
- X-H1+XF23mm F1.4 R
RAW現像:Capture One 22
画角35mm(換算)/F値 f5.6
ほんと、RX100はJPG撮って出しの色合いが良いんですよねぇ
記憶色に近い発色が、自分のイメージとぴったりなのかもしれません。
RAW現像 vs. RAW現像 ①
この写真はRX100もRAW現像で調整していますが、この比較ではX-H1+XF23mm F1.4 Rの方が遠くまで切れがある感じがします。ただ、写真はくっきりと鮮明に撮ったものが最高ではないと思うので、フィルムライクな写真が好きな人なら、RX100の方を選ぶんじゃないかな?
- RX100
RAW現像:Photo Scape X
画角28mm(換算)/F値 f5.6
- X-H1+XF23mm F1.4 R
RAW現像:Capture One 22
画角35mm(換算)/F値 f5.6
手のひらサイズでしかも解像度も良いとは驚きです。
RAW現像 vs. RAW現像 ②
今度は水田を撮ったものを比較してみました。先程の畑の比較で解像度は十分にあることがわかりましたので、今度はRAW現像でどこまで良く魅せられるかを比較してみました。
RAW現像ソフトの違いやテクニックの問題はありますが・・・という前提で話を進めます^^;
単純に比べてみるとX-H1+XF23mm F1.4 Rの方が繊細で空気感が伝わってくるような感じがします。RX100の方は解像度は問題ないものの、明瞭度や明暗差が上手く出せていないからか、全体的に眠い感じがしますね。
ここは富士フイルム『XF23mm F1.4 R』の特徴である、線が細く繊細な写真が撮れると言われているレンズなので仕方がないかもしれません。そう考えると、RX100は不利な条件にもかかわらず、ここまで綺麗な写真を撮る事が出来ているので、あなどれないカメラじゃないでしょうか?
ちなみに①と②で使用したRAW現像アプリ『Photo Scape X』はこちらで紹介しています。
RX100は小型軽量でしかも性能も十分。
コスパ最高のカメラですね。
比較 RX100 JPG撮って出しとRAW現像比較
畑
RX100のJPG撮って出しとRAW現像後の違いを比較してみました。このときは彩度の設定をゼロにしていたせいか、JPG撮って出しは眠たい写真になってしまいました。その写真をRAW現像で調整した結果と比較しています。RAW現像はコントラスト、彩度、クラリティ(明瞭度)を調整して、全体がくっきりとするようにしました。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
画角28mm(換算)/F値 f5.6/WB オート/露出 -0.7/コントラスト +1/彩度 +0/シャープネス +1
水田
こちらも畑と同じですが、好みによってはJPG撮って出しで良いかもしれません。自分は明暗差が強くて、彩度が高い写真が好みなので、下のような調整をしています。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
画角28mm(換算)/F値 f5.6/WB オート/露出 -0.7/コントラスト +1/彩度 +0/シャープネス +1
見た目のイメージにするか、パッと目を引き付ける記憶色にするか、どちらが良いか迷ってしまいますね。どちらにしても調整はほどほどに。
葉っぱ
風景や景色ばかりだったので、マクロモードで葉っぱの写真も撮りました。水滴が目立つようにRAW現像時に明暗差を強調していますが、いかかでしょうか?
JPG撮って出しも柔らかな感じがして悪くはないですが、インパクトが欲しいときはRAW現像で調整するのもありだと思います。
雨上がりに葉っぱについた水滴にピントを合わせて撮りましたが、手で持って撮るとカメラが前後に動いたりするので、なかなかピントが合わず苦労しました。最新のRX100M7ならAFも早くてピント合わも早くなっていると思います。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
画角28mm(換算)/F値 f2.2/WB オート/露出 -0.7/コントラスト +1/彩度 +2/シャープネス +1
JRAW現像でインパクトのある写真に仕上げるのもありですね。
比較 RX100 広角と望遠
ウトナイ湖の日の出
2023年3月撮影:ウトナイ湖
目当てのマガンが撮れなかったので、この日はマイナス気温の寒い中、日の出を待って撮りました。
RX100は広角28mm〜望遠100mmまであるのが便利で良いですね。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
F値 f5.6/WB オート/露出 +0.3/コントラスト +1/彩度 +2/シャープネス +1
太陽を思いっきり入れてもコントラストはそれほど落ちた感じはしないので、フレアの耐性はありそうです。
RX100のレンズ Vario Sonnar t* の性能が良いのかもしれません。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:風景モード
F値 f5.6/WB オート/露出 +1.0/コントラスト +1/彩度 +2/シャープネス +1
比較 桜の樹
2023年4月撮影:札幌大通公園
スナップ写真を撮る時に近くでは撮りにくい場面でも、望遠レンズなら遠くからでも撮れるので便利ですよね。
RX100は望遠側の解像度も悪くないので、望遠側でも積極的に使えるのが嬉しいところです。
- RX100
JPG撮って出し
クリエイティブスタイル:夕景モード
F値 f5.6/WB オート/露出 -0.7/コントラスト -2/彩度 +2/シャープネス +1
RX100なら大抵のものは綺麗に撮れるので、いつもカバンに入れて持ち歩いてます。
まとめ
今回はX-H1+XF23mm F1.4 Rとの比較、JPG撮って出し比較、広角と望遠の比較をしてみました。XF23mmとの比較では、なかなか同じ場面を撮ることがなく、比較対象となる題材が少なかったと思います。とはいえ、RX100は1インチセンサーでもAPS-Cセンサー並みの写真が撮れることがわかったと思います。操作や動作の面で不満はありますが、写りに関しての不満はほぼないと言えるくらい、RX100を気に入っています。
記事を読んで頂き、どうもありがとうございました。
RX100の魅力が少しでも伝わったなら、喜ばしい限りです。
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