今回は当時のフラッグシップ EOS-1D MarkⅡについて書いています。
この迫力ある勇姿。いまでも惚れ惚れするカメラです。
2007年5月 EOS-1D MarkⅡ購入
EOS 10Dを2003年3月に購入してから4年が経ち、そろそろ新しいカメラが欲しくなっていました。EOS 二桁Dシリーズも3代目 EOS 30Dとなっていたので、インターネットの記事やカメラ雑誌を見てはどれにしようかと悩んでいた頃でした。
当初の候補は後継機の『EOS-30D』かフラッグシップのカメラを使ってみたくて『EOS-1D(初代)』のどちらかにしようかと迷っていました。
EOS-1Dは憧れの機種でしたが、さすがに新品で75万円は買えなかったので、型遅れとなったいまなら、中古で買えるかなと考えていました。
そうこうしているうちに、物欲が増してきて、新品でフルサイズのEOS 5Dか中古でも『1』の称号のついた堅固でレスポンスの高いEOS-1D MarkⅡのどっちにしようか迷うにようになっていました。
このころは金銭感覚がかなり麻痺していた頃ですね(汗)
結局、いつかは使ってみたいと思っていたEOS-1D MarkⅡの中古がタイミングよく見つかったこともあり、EOS-1D MarkⅡの方を選択しました。
のちのちEOS 5Dも手にいれるんですけどね(笑)
このカメラの一番気に入っているのはシャッターを切った時のサウンドとレスポンス。あえて『音』と言いたくない程に心地よいサウンドでした。
最初に手にした時は、よく空シャッターを切っているだけで、顔がほころんでニヤニヤしていたなぁ・・・なんてことも。
メカニカルな部分では、いまも、この EOS-1D MarkⅡを超えるようなカメラには出会ってないかな?
とにかくお気に入りのカメラでした。
いろいろな場面で活躍
EOS-1D MarkⅡは報道やスポーツを中心に、ポートレートやスタジオ撮影を行うプロユーザー向けに開発されたカメラということもあり、いろんな場面での撮影で活躍してくれました。
当時は子供が小さかったので、運動会や遊び、スキーに家族写真、風景写真とあちこちで写真を撮りました。気に入ったショットの写真もたくさん撮れましたが、せっかくの約8.5コマ/秒の連射を活かせなかったのが、ちょっと残念でした。使っていたレンズがしょぼくAFが追いつかなくて、外しちゃいけない場面なのにピントがあっていないボツ写真を出したりと、随分と悔やしい思いをしたこともありました。
当然、家族からは『高いカメラなんだからいい写真を撮ってよ!』なんて怒られたり、「高い趣味にだね」って嫌味を言われたり(涙)
まあ、腕がしょぼいというのもありますけど、良い写真を撮りたいなら、まずはカメラより良いレンズを揃えた方が良かったかもしれませんね。
※あくまでも持論ですよ
腕のしょぼさはさておき、なんだかんだ、大きくてイカついEOS-1D MarkⅡをカバンに入れてどこにでも持ち歩いていましたね。なんだか懐かしい想い出です。いまはミラーレスが主流で、昔から比べればカメラ本体が小型化されましたが、この頃は大きくて重いカメラ=上級者というイメージを勝手に持っていて、持っているだけで上手くなれたような気になって撮っていました。
ほんと気持ちだけでしたね(苦笑)
日々のメンテナンスに苦労
EOS-1D MarkⅡもCMOSセンサー(撮影素子)のゴミ取り機能が搭載されていなかったので、CMOSセンサーの清掃がとても大変でした。
このカメラのセンサーサイズはAPS-Hだったので、APS-CのEOS 10Dより大きなセンサーということもあったのか、とにかくゴミが付きやすかったかも知れません。
レンズ交換したときなど、撮った画像のあちこちにゴミが写っていてガッカリしたこともありました。なので、レンズ交換は極力しないようにしていたんですよね。レンズ交換が出来るカメラなのに簡単レンズ交換が出来ないのもおかしな話ですけどね。
あと、バッテリーには泣かされました。
1D系のバッテリーはニッケル水素(Ni-MH)電池パックだったので、充放電を繰り返すたびに、持ちが悪くなっていったのが嫌でした。ニッケル水素電池ってメモリ効果があるので、充電するときはバッテリーがなくなる手前ギリギリまで使い、充電の繰り返しが大変でした。
だいたい、充電残量がほとんどないのに充電が出来ずに外に持ち出して使うのって無駄ですよね。バッテリも結構大きなサイズですし。そういう部分に気を遣うのが嫌でした。
そうやって気を遣いながら使っていても、一年後には100枚撮ったらバッテリが減ってしまうようになるんですよねぇ・・・トホホ
なので、最後は自己責任でバッテリをエネループに取り替えたりもしました。ただ、このエネループに交換するときは、きっちり隙間なく配列して配線をしなければ、バッテリの蓋が閉まらなかったり、作業中に配線がショートして煙が出たりと大変な作業でした。
危険なので素人がやっちゃいけませんね
この2つがなければ、まだ手元にあったかも知れません。
もし…ですけど
EOS-1D MarkⅡと同じようなスペックで、もう少し小型で、ダスト機能付きで、カメラ内手ぶれ機能付きで、リチウムイオン電池で
いまどきこんなカメラは売れないだろうけど、発売されたら一台欲しいなあ、なんてありえないことを考えたりもしています(笑)
主な仕様
2004年4月発売
オープンプライス価格(店頭予想価格は50万円台半ば)
- 有効画素数:約820万画素
- ファインダー視野率:100%
- 測距点:45点
- 連続撮影速度:約8.5コマ/秒(高速連続撮影時)
- ISO感度:100〜1600
- 記録媒体:CFカード(タイプI、II準拠)、SDメモリーカード
- 連写時の最大撮影コマ数 JPEG:約40枚、RAW:約20枚
- 背面液晶:2.0型TFT / 約23万画素
当時はプロ機と呼ばれるだけあって、画素数以外は最高スペックだったと思います。
作例
EOS-1D MarkⅡからは、CFカードも大容量のものが安く手に入るようになりましたので、RAW現像を積極的に使うようになりました。
といっても、現像ソフトはキヤノンの『Digital Photo Professional』を使い、ホワイトバランス、露出と色パラメータを少し変更する程度で、大きな変更はしておりません。
2007年の振り返り
カメラ関連
- キヤノン
APS-Hサイズのフラグシップとして有効画素数を1010万画素にアップおよび撮像素子のほこり対策システムを搭載した
EOS-1D MarkⅢ発売(5月)約45万 - キヤノン
フルサイズのフラッグシップとして有効画素数を2110万画素にアップおよび撮像素子のほこり対策システムを搭載した
EOS-1Ds MarkⅢ発売(11月)約90万 - ニコン
APS-Cサイズのフラッグシップとして有効画素数1230万画素、撮像素子のゴミ除去機能、イメージセンサークリーニング機能を搭載した
D300を発売(11月)約23万円 - ニコン
初のフルサイズ FXフォーマット採用 有効画素数1210万画素のフラッグシップ
D3を発売(11月)約58万円 - オリンパス
E-1発売から約4年の歳月を経て、マイクロフォーサーズのフラッグシップとなるE-3を発売(11月)約20万円 - ソニー
αマウントをコニカミノルタから受け継いだソニーからAPS-Cフォーマットでボディ内蔵手ブレ補正機能、アンチダスト機能を搭載した
α700を発売(11月)約18万
コンピューター関連
- CFカード トランセンドの4GBで8千円程度だったと思われる。
- インテル
Intel Core 2 プロセッサを発表 - Apple
なめらかなアルミニウムの20インチと24インチのデザインの
iMacを発表(8月) - マイクロソフト
Windows Vistaを発売(1月) - AppleMac OS X v10.5 “Leopard” リリース(10月)
携帯・インターネット
- Apple
米サンフランシスコで開催されたMacworldで、スティーブ・ジョブズ氏が初代iPhoneを発表した。現地時間2007年1月9日 - 携帯電話
ワンセグ搭載率が初めて50%を超えた - YouTube、ニコニコ動画など動画共有サービスが続々と登場
- 著作権法の改正を控え、私的録音録画問題など、著作権に関する話題が多くみられた。特にダウンロード違法化に対しては、ユーザーの関心がきわめて高い1年となった
まとめ
5年弱の間、活躍してくれました
EOS-1D MarⅡはEOS 7Dに買い換える2012年3月まで使いました。主な被写体が子供の写真でしたので、動きものに強い1Dが役に立ちました。技術の進歩で後に出た機種に敵わなくなりましたが、メカ的な部分ではいまでも一番だと思っています。
本当にいいカメラでした。
次回はデジカメ編はひと休み。Polaroid SX-70について想い出を書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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