いま、あえてGRIIを選ぶ理由|使ってみた感想と写真から考える

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GRIIってどんなカメラ?いまさら聞けない基礎知識

スマホでもミラーレス一眼でもない、“第三の選択肢”

リコー GRIIスマホより本格的だけどミラーレス一眼より気軽に持ち歩けるカメラです。見た目はコンパクトなのに、中身はミラーレス一眼と同じAPS-Cセンサーを搭載。これは“スマホではなくカメラを使ってみたいけど、ミラーレス一眼までおおげさなカメラはいらない”って人にぴったりな“第三の選択肢”なんです。
服やカバンから取り出し、気が向いたときにサッと撮る。そんなラフさと高画質が両立しているのがリコーGRIIです。

 

2015年発売の「名機」、いまだに根強い人気のワケ

リコーGRIIが「名機」と呼ばれるのは、写りの良さほどよい大きさ操作感が絶妙だからだと思います。片手で持てるコンパクトなカメラなのに、ミラーレス一眼でも使っているAPS-Cサイズのセンサーを搭載しています。レンズはGR史上最高(当時)の写りを実現したGRレンズ(換算28mm F2.8)で、空気感まで写るような描写力とも言われています。そして、無駄のないシンプルなデザインは所有する喜び、シンプルな操作は撮ることに集中出来るっていうところがこのカメラの魅力です。いまだに中古市場で人気があるのは「最新じゃなくても、これでいい」じゃなくて「これがいい」と思わせてくれるカメラだから、いまだに人気なんだなと思ってます。

タカマル
タカマル

GRとは Get Real = 真を写す
その通りのカメラですね

GR2とiPhoneとの大きさ比較

 

APS-Cってなに?画質はいいの?

タカマル
タカマル

備忘録も兼ねて、ちょっと豆知識です

APS-Cっていうのは、カメラの“心臓”ともいえるセンサーの大きさを表した規格です。下の図を観ていただければわかりますが、スマホやコンデジは1/2.3型とか1/3型が主流で、高画質を謳っているタイプは1型センサーを使っています。APS-Cはそれよりも大きなセンサーサイズなので、その分、光をたっぷり取り込めるので、立体感のある綺麗な写真が撮れるんです。ボケ感も自然で、空気感まで残せるのが特徴ですね。

リコーGRIIはこのAPS-Cサーズのセンサーを小さなボディに詰め込んでいるのがすごいところ。「なんでこのサイズでこんなに綺麗に写るの?」って、使った人が驚く理由の一つだと思います。

デジタルカメラのセンサーサイズ別大きさ比較

デジタルカメラのセンサーサイズ別大きさ比較

 

 

使ってわかった、GRIIの「良さ」はここにある

写真を撮る楽しさが、こんなにも身近に

起動時間が1.0秒。「撮りたい」ときにシャッターが切れるカメラです。
電源オンからの速さ、迷わない操作性、そして無音に近いシャッター音。すべてがスナップ撮影に期待する性能や操作性になっているので、「気軽にいい感じで撮れる」、これが「写真を撮る楽しさ」なんだと思いました。

最近のスマホより、小さくて軽い(約231g)ので、街角スナップや何気ない日常をパッと切り取りたいときに役に立つ、最強の相棒がリコーGRIIです。

 

コンパクトなのに「本気の写り」

リコーGRIIの凄さは、見た目のコンパクトさからは想像できない“本気の写り”です。スマホやコンデジとは違って情報量が多い描写。そして、ディテール(細部)や質感の良さにビックリすると思んいます。

この小さなサイズにAPS-Cセンサーを積み、レンズはGR史上最高(当時)の写りを実現したGRレンズを搭載しているので、ボケ感が自然で写真に立体感が出るんです。
パッとみた感じ、そこそこの写りのカメラと思ってしまいますが、実際の写りは良い意味で裏切られるでしょう。なんだかんだ、実際に使ってみれば”本気の写り”って表現が大げさではないことを実感してもらえるんじゃないかな。

GR2の良さって、気軽さと本気の画質、そのどっちも妥協してないところにあるんですよね。写りはシャープで空気感までしっかり残してくれる。スマホじゃちょっと物足りない…って感じている人にこそ使ってほしいカメラ。スナップも風景も、ぐっと引き込まれる一枚になります。

 

JPEGの色味がちょうどいい。編集なしでも満足できる

リコーGRIIは、JPEG撮って出しの画質が非常に優秀で、特に色味のバランスが「ちょうど良い感じ」なんです。「ちょうど良い感じ」って表現が曖昧ですが、派手すぎず地味すぎない発色なので、撮って出しでも十分。RAWファイルから編集せずに、そのまま使える写真が撮れるのが大きな魅力です。
カラーモードの中でも「ポジフィルム調」や「鮮やか」は発色が自然で、風景やスナップにぴったり。光の当たり方や被写体の雰囲気に応じて切り替えるだけで、グッと完成度の高い画になります。

さらに、周辺減光(ビネット)を設定すれば、画像の中心に自然と視線が集まるため、構図が引き締まります。これが写真に深みや奥行きを加えてくれるので、特別な編集ソフトがなくても、撮って出しで格好良い作品に仕上がってくれるんですよね。
RAW現像とか編集ってちょっとハードル高く感じることもあると思うんです。でもGR2なら、そのままでも十分満足できるクオリティです。もちろん、あとからRAW現像で調整するのもアリですけど、「撮る楽しさを味わいたい」って人には、ほんとにぴったりなカメラだなと思います。撮ったままで絵になるって、凄いことだと思いませんか?

 

 

写真で振り返る、GR IIの魅力と写り

日常の一瞬を「作品」に変える写り

GR2のすごいところって、ただの「空の写真」さえも、ちょっといい感じの「作品」に変えてくれるところ。たとえば自宅の窓から見た空の色や雲のカタチ、光のグラデーションまでしっかり写し取ってくれる。特別な場所じゃなくても、「今この瞬間」をちゃんと残せるって、けっこう感動モノです。

リコーGR2-写真サンプル1

 

自然光と影の表現力にハッとする

GR2で撮ると、自然光と影のコントラストがめちゃくちゃキマるんです。下の写真は埠頭のキリン(ガントリークレーン)を下から見上げて撮った一枚。夕方の斜め光が金属に当たってできる影とか、空との境界のシャープさとか、見慣れた風景がグッとドラマチックに。光と影だけでここまで表現できるの?って、思わず見入っちゃいます。

リコーGR2-写真サンプル2-海のキリン

 

作例 – 10枚

姉妹サイトではリコーGRⅡの作例38枚をスライドショーにしています。
是非、ご覧になってください。
https://photo.bonpon424.com/entry/photo-example-richo-gr2

購入したのが春先だったので、まずは桜並木の写真を一枚

リコーGR2-作例-桜

帰り道に撮ってみました。遠くに見える三日月が小さなこだわりです(笑)

リコーGR2-作例-夜の道路

ライラックの花びら マクロモードでは約10cmまで寄れます

リコーGR2-作例-花-ライラック

大通りを歩いていたら、スケボー男子が通り過ぎたので、サッと構えて撮ってみました

リコーGR2-作例-スナップ-スケボー

換算28mmのリコーGRⅡなら風景写真でも活躍してくれます

リコーGR2-作例-風景-美瑛の牧草ロール

公園で撮った一枚 角度によっては豪快にゴーストが出ることがあるので、太陽を入れて撮るときは注意が必要です

リコーGR2-作例-スナップ-公園

秋の夕焼け雲 夕焼けの赤も派手すぎずに良い感じで撮れます

リコーGR2-作例-風景-秋の夕焼け

初冬の落ち葉 周辺減光を活かせば、ただの落ち葉も作品っぽく撮ることが出来ます

リコーGR2-作例-スナップ-初冬の落ち葉

ホワイトイルミネーション 防塵防滴、寒冷仕様ではないので、冬の撮影は注意が必要です

リコーGR2-作例-スナップ-イルミネーション

GRレンズは絞り開放から遠くまでクッキリ鮮明に写りますので、夜の街も綺麗に撮れます

リコーGR2-作例-スナップ-イルミネーション2

 

 

ここはちょっと惜しい…GR IIのデメリット

AF(オートフォーカス)がちょっと遅い

リコーGRⅡって”スナップシューター”って呼ばれているように、パッと構えてサッと撮るのが得意なカメラ。じつはAF(ピント合わせ)がちょっと遅めなんですよね。静止してるものなら問題ないんだけど、動きものを撮るときに、ピントがすぐに合わないことがあります。そんなときは、フォーカスモードをスナップにしてスナップ距離を1.5m〜2.5mにして、F値は5.6あたりに設定してみましょう。AFが固定になるので、AFの遅さでチャンスを逃すのを減らせますよ。

 

バッテリーのもちが頼りない

そうなんです。カメラがコンパクトで軽い分、バッテリーも小さいから仕方ないですけど、バッテリーはけっこう減りが早いですね。特に液晶を見ながら撮るスタイルだから、どうしてもバッテリーの消費は早いです。
リコーGRⅡを持ち出すときは、予備バッテリーを1~2個用意しておくのがマスト。あと、モバイルバッテリーでUSB充電もできるから、カバンに1つ入れておくと安心です。

 

センサーにゴミが入ると大変

これはリコーGRⅡの宿命かもしれません。レンズ一体型なのに?って思いますが、電源オンオフでレンズが出入りする構造上、どうしても空気と一緒にホコリを吸い込んでしまうことがあるんですよね。ある日、突然、写真に黒い点が写ってたりしたら、センサーにゴミが付いた可能性が高いと思います。

それで、問題はここから。センサーの掃除、実は自分でやるのはちょっとハードル高め。ブロアーで吹いて取れればラッキーですけど、奥に入り込んだホコリはなかなか取れなません。強引にホコリを取ろうとすると、逆にセンサーゴミが増えることも。

ただ、残念なことに既にメーカーサポートが終了していますので、自分で分解清掃するとか、自己責任でハイリスクなことをする方法しかないかもしれません。

というわけで、リコーGRⅡはカバンにポンじゃなくて、ケースに入れて持ち歩くなど、ホコリが入りこまないように慎重に取り扱うようにすることが必要です。

 

ファインダーなしは老眼にキツい

リコーGRⅡはファインダーがないカメラです。小さくてコンパクトなカメラなので、背面モニターを見て撮ることに問題はないんですが、老眼気味の自分にはこれが見え難いので、被写体が見え難いんですよね。撮った写真のチェックも、ピントがちゃんと合ってるか確認するにはメガネをずらして画面に顔を近づけるなんでことも。あと、明るい屋外で使うと反射で見え難くなるので、あとで撮った写真を確認することもありました。

 

 

いま中古でGRⅡは買いか?

正直、リコーGRIIの中古価格、2025年6月時点で10万円を超えています。「え、こんなにするの?」って思うかもしれません。自分が購入したのは2021年、展示品で5万切っていましたから、正直いっていまの中古価格は信じられません。さすがに手を出しにくい価格ですね。

それでも買う価値はゼロではありません。写りはいまのカメラと比較しても見劣りしませんし、操作も直感的。スナップシューターとしての完成度は高くて、”撮るのが楽しくなるカメラ”としては確固たる地位があるカメラだと思っています。

ただ、「ちょっと高すぎるよねぇ」って感じるなら、焦らずに待ちましょう。そのうち発売される予定のGRIIIやGRIIIxの後継機種が発売されれば、値下がりする可能性がありますし、いま無理をして買わなくても良いかと思います。特に状態のいい個体を狙うなら、じっくり中古市場をチェックしてタイミングを見たほうがいいかもしれません。

 

 

まとめ|GR IIは、写真をもっと撮りたくなるカメラだった

リコーGRIIは軽くてサッと取り出せて、しかも写りはバッチリ。構えて撮らなくても、ふらっとした日常がドラマチックに写せる。そんな魔法みたいなカメラです。

じつは、数年前に手放しちゃったんです。老眼でファインダーがないカメラは使うのが厳しいという理由で。でも、いざ手元からなって、ネットや過去に撮った写真を見てると、またリコーGRⅡを使ってみたいなって気持ちが湧いてくるんです。それで、また買い戻そうと思ったら・・・なんと中古価格が高騰中! 自分は我慢の時期です(笑)

タイミングが合えば、ぜひ買い戻したいと思っています。それだけの魅力的な写りのカメラです。

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