普段使用しているiPhoneのデータのバックアップや新しいiPhoneに変更したときMacにバックアップすることがあると思います。ひとつ困ることがあって、Macに内蔵しているSSDの容量が小さい場合は、iPhoneのデータをフルバックアップすることが出来ないことがあるんですよね。
だったら、外付けHDDにデータをバックアップすればいいんじゃない?って思いますが・・・
じつは、Macは内蔵SSDに保存するようになっているので、外付けHDDに保存することが出来ないんです。
今回、iPhoneの機種変更はクイックスタートでデータを移行するから大丈夫って思っていたんですが、何度やっても途中で進まなくなってしまい、結局クイックスタートでの移行は断念。
それで、Macを使用してデータ移行をかけようとしたんですが、今度はSSDの空き容量が足りなくてバックアップが出来ず・・・トホホ状態になってしまいました。
バックアップが取れないのは困ったなぁ・・・
大丈夫!
保存先を変更すれば外付けHDDに保存することが出来ますよ。
ということで、外付けHDDにiPhoneのデータを保存する方法をまとめましたので、困っている方は是非、参考にしてみて下さい。
必要なもの
事前にMac本体に外付けHDDを接続して使用出来るように設定は済ませておきましょう。
・Mac本体 ※MacOS Ventura 13.5をもとに説明しています。
・外付けHDD
・iPhone
ターミナルを開く
保存先の設定を変更はMacのターミナルを使用して行います。
ターミナルを開きます。
メニューバー → 移動 → ユーティリティに移動してターミナルを開く。
参考:最終イメージ
今回の最終イメージはこんな感じになります。
外付けHDD側
/Volumes/SOTOZUKE-HDD/iphone-data-hozon/Backup
- SOTOZUKE – HDD → 外付けハードディスク
- iphone-data-hozon → 任意のフォルダ名
- Backup → バックアップフォルダ
Mac側
/Users/MGNR3JA/Library/Application Support/MobileSync
- MGNR3JA → ログインユーザー名(アカウント名)
それでは、保存先の変更方法を一つずつ確認していきましょう。
最初にコマンドを入力しておく
『ln␣-s␣』:半角小文字で エル・エヌ・スペース・ハイフン・エス・スペース と入力する。
※␣は半角スペースの意味
ターミナルは閉じないで、外付けHDD側の作業に進みます。
外付けHDD側の作業
データをバックアップするためのフォルダを作成
iPhoneのデータをバックアップするためのフォルダを作成する。
保存先は任意ですが、末端のフォルダは『Backup』にする。
- SOTOZUKE – HDD → 外付けハードディスク名
- iphone-data-hozon → 任意のフォルダ名
- Backup → バックアップフォルダ(固定)
Backupフォルダをターミナルへドラック&ドロップ
“Backup”フォルダごとターミナルへドラック&ドロップする。
ドラッグ&ドロップが正常に出来たら、下図ようにターミナルに反映される。
『␣”』を入力する
Mac側の作業をする前に『␣”』:半角小文字で スペース・ダブルクォーテーションを入力する。
※␣は半角スペースの意味
ターミナルは閉じないで、Mac本体側の作業へ進みます。
Mac本体側の作業
Backupフォルダの位置を確認
- MacのFinder で、「移動」メニューを選択する。
- リストを開いた状態で”option“キーを押すと”ライブラリ“が現れるので
選択して開く。
MobileSyncフォルダを開く
ライブラリのフォルダを開いたら、
→ Application Support → MobileSync と階層を下がっていく。
ここで、Backupフォルダ配下に既にフォルダが作成されていれば、過去にiPhoneのバックアップを作成していますので、外付けHDDのBackupフォルダ配下にコピーをしておきましょう。
コピーが完了したら、Mac側のBackupフォルダとその配下のフォルダすべてを削除する。
MobileSyncフォルダをターミナルへドラック&ドロップ
MobileSyncフォルダ配下のフォルダを削除したら、MobileSyncフォルダをターミナルへドラッグ&ドロップする。
ドラッグ&ドロップが正常に出来たら、下図ようにターミナルに反映される。
最後尾に『“』を入力する
『“』→ 半角で ダブルクォーテーションを入力する。
『Application\ Support』の ” \ “を修正する
Application\␣Support → Application␣Support
※バックスラッシュを消して、半角スペースを入力する
保存先を変更する
ターミナルの準備が整ったら、最後にエンターキーを押して保存先を変更する。
※正常であれば、エラーは発生せず終了します。
最終確認
保存先のショートカットが作成されているか確認
iPhoneのバックアップ
さっそくiPhoneとMacを接続してバックアップを開始してみましょう。
最初はお互いの画面に『信頼』するかどうか確認がありますので、”信頼する“を選択して進めて下さい。
正常に完了
『バックアップを管理』を選択して正常にバックアップが完了しているか確認する。
もし、旧機種のバックアップがあって、不要と判断出来る場合は、対象の上で右クリックをして、削除をしてください。
ここまでで、保存先変更方法の説明は終わりになります。
まとめ
今回は家族3台のiPhoneを交換したこともあり、MacのSSD残容量が不足したので、外付けHDDに保存する方法で空き容量を増やしてみました。
これで、バックアップ問題の悩みはなくなったので、ホッすることが出来ました。
最後まで読んで頂きどうもありがとうございました。
コメント
MacBook Pro 2018 macOS 12 Monterey にて
ターミナルのコードの修正をするとダメで、修正なしの場合はすんなりうまくいきます。
ダブルクオーテーションとバックスラッシュ(本文では¥と表記されてますが・・・)
コメントありがとうございます。
macOS Montereyでターミナルコードの部分で上手く行かない場合があるようですね。
ただ、macOS Montereyの環境がなく確認することが出来ませんでした。
申し訳ございません。
念のため、別のMac(Book Pro 2017&Ventura)で記事の通りに設定を行ってみましたが、エラーは発生せずに設定が完了しましたので、もしかするとmacOSのバージョンによってコマンドが違うのかもしれませんね。
[…] https://bonpon424.com/entry/mac-iphone-backup#toc7 […]
はじめまして 勉強させて頂いております
こちらのブリッジ設定前に戻す方法もご教示頂けましたらありがたいです
宜しくお願い致します
コメントありがとうございます。
設定前の状態に戻す方法についてですが、詳しいサイトがございました。
こちらで確認してみて頂くと、質問の件は解決出来るかと思います。
https://hyzstudioblog.com/technology/486/
[…] https://bonpon424.com/entry/mac-iphone-backup […]
新しいmacbookproの容量が足りず、困っておりました。
記載通り進め、無事バックアップできました。
情報を共有していただいてありがとうございます。
匿名さん
コメントありがとうございます。
お役に立つことが出来て良かったです。
ストレージが足らず、(iTunesがなくなっていたことも知らず、、、)、途方に暮れていたところを助けてもらいました。本当にありがとうございました。
匿名さん
iPhoneのバックアップってわかりにくいですよね。お役に立てて良かったです。
外付けHDDの名前を変更したら、
案の定外付けHDDへのiPhoneバックアップができなくなりました。
シンボリックリンクの設定久々でしたので、手順をど忘れしていたところ、
こちらのHPで無事スムーズに再設定できました。ありがとうございました。
匿名さん
一度出来たことがある手順も、時間が経つと忘れるものですよね。
自分も同じです。お役に立てて良かったです。