【備忘録】RICOH GR DIGITAL Ⅲ分解、センサー清掃

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RICOH GR DIGITAL Ⅲ分解、センサー清掃

最近、GRデジタル3(以降、GRD3)を手に入れました。発売が2009年8月発売で10年以上経過しているオールドデジカメですが、センサーが現在主流のCMOSではなくCCDという部分に興味を惹かれて購入しました。センサーは1/1.7インチと小さいので、APS-Cのカメラと比べるとさすがに見劣りしますが、WEBで公開するサイズなら今でも十分に現役で使用出来るのではないでしょうか。味のある写真という点ならさらに魅力あるカメラだと思います。
ただし、GRシリーズはどの機種もセンサーにゴミが付着しやすいといわれております。このGRD3も例外に漏れず、センサーゴミ付着は避けられないようですね。ゴミ付着がしにくいカメラなら最高だったんですけどね。

実はGRD3は訳があって2台目手に入れました。1台目は汚れが写るということで、安く手に入れたものの、F9まで絞って撮ると、とても汚れと思えないような斑模様が写ってしまうありさま。念のため、分解して確認してみると、センサー前のローパスフィルターが曇っていて、下の写真のような感じになっていました。これでは清掃しても改善しないので、使うのは諦めました(涙) 現状渡しということで手に入れたので、仕方ないですね。

GRD3センサーガラス曇り

ちなみに2台目の方は、1台目の二の舞を踏まないように、お店でしっかりと確認をしてから購入しました。使用感が少ない美品で、センサーゴミ付着もないようなので、しばらくは気にせずに使えるのではないかと・・・思います。古いものなので何があっても仕方ありませんね^^;

1台目の方はそのうちジャンク品を手に入れて、修理でもしようかなと思っています。その時のための備忘録として、分解手順を載せておきます。

この記事を参考に分解される方へ★
ここでの手順は正式な分解方法ではありませんので、分解中に部品を破損させてしまったり、分解後に正常に動作をしなくなったりすることが考えられます。メーカー修理対象外の製品となっておりますので、リスクを承知の上で、
あくまでも自己責任でお願いします。
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分解手順

ホットシューのカバーを外す

ホットシューの保護カバーの隙間にマイナスドライバーを挿します(○印)
矢印の方向に少し倒すと保護カバーが浮くので、そのままで液晶側にずらして取り外します。

GRD3ホットシューカバーを外す

カバーの下のネジ4本を外す

ホットシューの保護カバーを外すと見える、ネジを4本外す

GRD3ホットシューカバーのネジを外す

ストラップ穴の奥にあるネジを1本外す

本体背面からみて右上(フラッシュの部分)にストラップ穴があり、その奥にある隠しネジを1本外す

GRD3ストラップ穴の奥にあるネジを1本外す

フラッシュカバーを開きネジを1本外す

フラッシュカバーを開くと見えるネジを1本外す

ネジ頭部が他のネジより小さいので、取り付けるときに注意する

GRD3フラッシュカバーを開きネジを1本外す

本体背面から見て左側面のネジを1本外す

フラッシュ側の側面に見えるネジ2本のうち、右側のネジを1本外す

他のネジより短いタイプなので、取り付けるときに注意する

GRD3フラッシュカバーを開きネジを1本外す

本体底面のネジを2本外す

本体底面の液晶側にあるネジを2本外す

ネジ山が他のネジと違うので、取り付けるときに注意する

GRD3本体底面のネジを2本外す

本体背面から見て右側面のネジを2本外す

軍艦部のネジを1本外す
小さなマイナスドライバー等でグリップラバーを剥がし、隠しネジを1本外す

GRD3本体背面から見て右側面のネジを2本外す

カバーを上下に少しだけずらす

背面カバーを取り外すために、軍艦部と背面カバー部分を矢印方向にずらす

GRD3カバーを上下に少しだけずらす

背面カバーを開ける(取り外す)

背面カバーと本体を接続するフラットケーブルが3本挿さっているので、カバーをゆっくりと開けて、ケーブルが切れないように注意する
画像の左側のようにフラットケーブルが見えたら、コネクタのロックを上げてケーブルを抜く(ロックを外す時はピンセット等を使ってもよいが、爪で引っ掛けながら上へ上げる方が外しやすいかも)

GRD3背面カバーを開け取り外す

背面カバーを開けたときはケーブル断線に注意する

○印の部分はフラットケーブルが挿さっているので、ケーブルをコネクタから外さない場合は、背面カバーと本体の高さが同じくらいになるようにカバーの下に物を置き、ケーブルに負荷がかからないようにする

GRD3背面カバーを開けたときはケーブル断線に注意する

CCD部分とレンズアッセンを取り外す①

画像の部分にあるネジを1本外す
取り外した金具の組み合わせを忘れないようにすることGRD3 CCD部分とレンズアッセンを取り外す1

CCD部分とレンズアッセンを取り外す②

画像左の上側のケーブルはロックを上げてケーブルを外す
下側のケーブルはフラットケーブルを指で押さえながら、ゆっくりと上へ上げるようにしてケーブルを外す
GRD3 CCD部分とレンズアッセンを取り外す2

CCD部分とレンズアッセンを分離する

画像左の黒いカバーと金属のカバーを取り外す(両面テープで貼り付いている)
カバーを外すと、画像右のようにネジが見えるので、○印のネジを赤丸3本と青丸3本の計6本を外す(それぞれ大きさが違うので、取り付けるときに注意する)

GRD3 CCD部分とレンズアッセンを分離する

CCD部分とレンズアッセンを分離した状態

レンズアッセンの部分はギアが複雑になっているので、力を加えたり、パーツを動かしたりせずにそのままの状態を保つようにしておく(元通りに戻すのが困難)

万が一のときに元通りに戻せるように、気になるポイントは写真を撮っておきましょう。

GRD3 CCD部分とレンズアッセンを分離した状態

CCD、レンズのゴミを除去

レンズの部分は少し持ち上げて、ドライバーを挟んでおくと、隙間の清掃がしやすい
力を入れると破損する恐れがあるので、エアブロアーで埃を飛ばす
どうしても埃が取れない場合は、CCDクリーナーなど専用の液を使って、細心の注意を払いながら清掃する

何度も分解するのは大変なので、ホコリは確実に取り除きましょう。

※下の写真はローパスフィルターの部分が曇っているため、斑模様になっています

GRD3 CCD、レンズのゴミを除去

組み立て時の注意

CCD部分をレンズアッセンに取り付けるときに注意する箇所

GRD3 組み立て時の注意

ギア周りは一度外れてしまうと、元通りに戻すのが困難です。
慌てず慎重に作業をしましょう。

GRD3補足 組み立て時の注意

あとは、分解手順を見ながら組み立てをする
ケーブルの挿し込み時にココネクタ断線や挿し込みが甘くなったりすることがあるので注意する

正常に動かない場合
  • 画面が出ない場合
    フラットケーブルの接続を確認してみる
  • 電源を入れても、レンズ部分が繰り出して、すぐに戻り、電源が切れてしまう場合
    正常に動作が完了していないと判断して、エラーとなり電源が切れるらしい
    正常に動作しているときは、レンズ部分が繰り出し、そのあと内部のレンズが真ん中に移動後、画面に映像が映し出されます。
    起動時の音をよく聴いてみると、モーター音が2回しているので、おそらく起動時の動作はこんな感じだと思われるので、ギア周りとか確認してみるとよい

おわりに

もうメーカー修理が出来ないですが、長く付き合いたいと思えるカメラなので、壊れてもよいように、予備機、パーツ取りにもう一台くらい手にしたいと思っています。
そのうち、他のGRシリーズも手にしたいですね。

最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。

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