湿度が高くなる季節になると、愛用しているカメラやレンズにカビが生えてしまう可能性が高くなるので心配ですね。皆さんはどのように保管していますか?
最近、カメラやレンズの数が増えてきたので、久しぶりに防湿庫を入れ替えました。色々と悩んだ結果、単に防湿庫としてだけではなく、光触媒効果による防カビ、抗菌、脱臭などの効果が期待出来る東洋リビングの防湿庫『ED-55CAT2(B)』を購入しました。そんな訳で、カタログだけではわかりにくいことも含め、簡単ですが使用レポートを書いてみました。気になっている方は是非、参考にして下さい。
カビが好む環境条件
カビが発生する条件は様々ですが、よく言われているのは以下のような条件です。
- 湿度が高い 60%〜
空気中に浮遊しているカビの胞子は室内の表面に付着し、温度が5℃~35℃前後であれば、付着した表面の栄養と水分を利用して発育します。湿度が80%以上になると発育が加速するようです。 - 温度が高い 25℃〜
- 栄養分が豊富 ホコリや皮脂などの汚れ
あと、雨の日に使用したりすると、カメラやレンズが濡れてしまうので、使用後はきちんと乾かさないで放置していると、カビが発生してしまう可能性大ですね。
防湿庫の種類
ペルチェ方式
電力を利用して熱を移動させる、半導体熱電素子「ペルチェ素子」を利用した方式。庫内の湿った空気をペルチェ素子で結露させて除湿する仕組み。
ペルチェ方式を採用している防湿庫ではトーリ・ハンのドライ・キャビ PDシリーズが有名
比較的安価に購入が出来るけど、デメリットが気になるところですね
乾燥剤方式
湿気を庫内の特殊乾燥剤に吸着させ、吸着した水分は加熱して、庫外に出して除湿する方式。
乾燥剤方式を採用している防湿庫では東洋リビングのオートドライやトーリ・ハンのEHシリーズが有名
乾燥剤方式はメンテナンス要らずで半永久的
寒暖差の影響にも左右されにくいのがいいね
光触媒搭載タイプ
光触媒作用のクリーン効果により、脱臭、抗菌、防カビ、浄化の効果を期待出来ます。
※発生したカビ、カメラのグリップに染みついた臭いなどは要対処
過度な期待は禁物ですが、あると安心な機能です
東洋リビング ED-55CAT2 について
ここからは、東洋リビング オートクリーンドライシリーズの防湿庫『ED-55CAT2(B)』についてのレポートになります。
この製品は、ズッシリ(10kg) & ガッチリしており、チープな感じはしないですよ。
特徴
- 耐久性抜群の日本製電子ドライユニット搭載
- 光触媒と可視光LEDで庫内をクリーンに保持
- 電気代1日約1円の省エネ設計
- 乾燥剤の交換が不要でメンテナンスフリー
- 電池交換不要な日本製アナログ湿度計付き
- 収納品が出し入れしやすい透明引き出し棚
- デジタルカメラなどの充電に便利な外部コンセント
- アルミ製フレームのハンドル一体型扉
- 高級シルク印刷仕上げの全面強化ガラス扉
- 鍵付き(2本)
- 電源コードは長さ2m
外観
扉の反射で上手く撮れなかったので、斜めから撮りました^^;
このタイプは標準で棚が二段になります。
側面はスッキリしていますが、背面はドライユニットの出っ張りがあります。
サイズ
奥行きはドライユニットの出っ張りを含めると35.6cmです。設置時は放熱や換気のことを考慮して、さらに2cm以上の空間を確保するとなっているので、38cm以上のスペースが必要です。
横幅は33.8cmです。設置時は放熱や換気のことを考慮して、さらに両サイドとも2cm以上の空間を確保するとなっているので、38cm以上のスペースが必要です。
高さは約60cmです。設置時は放熱や換気のことを考慮して、天板から5cm以上の空間を確保するとなっているので、65cm以上のスペースが必要です。
性能が低下しないように上、左右、後の空間を確保しましょう
使用レポート
保管出来る台数
防湿庫を購入する際、容量をどれにしたら良いかが一番の悩みどころじゃないでしょうか?
製品カタログや仕様では、なかなかわかりにくいと思うので、実際にカメラを収めた状態を撮ってみましたので、参考にして下さい。
53Lのタイプだと標準で棚が2段あります。棚の幅はそれほど広くないので、標準レンズを付けた状態であれば、ミラーレス一眼で4台(棚一段で2台)程度という感じですね。
下の写真は上段の棚に置いている手持ちのカメラ2台になります。α7SとX-H1の組み合わせでは、X-H1がサイズが大きいので棚の横幅が足りず、カメラ同士を交差させないと収まりませんでした。
交換用のレンズは付属のスポンジに置きますが、望遠レンズや長めのレンズだと3本までかなという感じです。短いレンズであれば、前後に置くことが出来るので、6本以上置くことも可能ですね。
さらに、下の写真一番右側は本来レンズを置く場所ではなく、メンテナンス用の部材を置くところなんですが、写真のようにレンズを置くことも出来るので、レンズがそれなりに多い方もなんとか収めることが出来ると思います。
棚の大きさ
上段の棚(正面向かって右半分)のみ、ドライユニットの出っ張りがあるため、使用可能な奥行きが若干短くなります。(約20cm)
2段目の棚は横幅 27.5cm、奥行き 25cmの大きさになります
ちなみに、棚はストッパーがあるので、引き出しても簡単に抜けてしまうことはありません。
耐荷重:12kg/枚になっています
棚位置の調整
棚の位置は26mm間隔で調整出来るようになっています。ただし、電子ドライユニットがある位置には棚を設置できませんので、上段は写真左の位置が一番上の取り付け位置になります。
人感センサー付きLED照明
センサーの近くに手を入れると自動で点灯する人感センサー付きのLED照明が付属品で1個ついてきましたが、実際に使用していると1個では役不足感があります。
置き場所にもよりますが、日が当たらないような部屋の片隅に設置した場合、庫内が暗くて中にあるレンズが見えにくいんです。特にLED照明を上段と二段目の中間に設置した状態では、付属の棚スポンジを付けたままだと、上段のカメラには光が届かなくて意味をなしていませんし。
棚の引き出して前に出せば良いかもしれませんが、いちいち棚を引き出すのは面倒ですしね。
各段に1個づつ追加する手もありますが・・・^^;
ということもあり、棚のスポンジを取り外して使うことにしました。
実際使ってみると、下の写真の通り、棚から光が漏れてくるので、カメラの位置がわかるようになりました。スポンジがないと本体底面が傷付くんじゃないかと心配な方は、透明なシートを探して棚に引くのもいいかもしれません。
あとLED照明は少しまぶしい感じがしました。角度は調整出来ますが、気になるときは取り付け場所を工夫してみましょう。
湿度の変化
肝心の湿度の変化を見てみました。
この日は室内の湿度69%でしたので、扉を開けっ放しにして庫内も同じ湿度にしてから計測しています。1時間後には庫内湿度が60%まで下がりました。その後、40%まではすぐには下がりませんでしたが、だいたい4時間後には庫内湿度が40%まで下がっています。
ちなみに庫内湿度は庫内にある湿度コントロールのダイヤルを回して設定します。
光触媒効果について
《オートクリーンドライ》の電子ドライユニットには独自開発の光触媒機構を搭載しています。光触媒機構は可視光LEDと光触媒を焼き付けたシートで構成されており、可視光LEDの光を照射された光触媒シートが強力な酸化力を発揮することで、シートに触れる空気をクリーンにします。光触媒のクリーン効果はカビ菌を含む有機物を分解・除去するだけでなく、空気中浮遊物質(ガス状の臭気)までも順次、分解・除去するため脱臭効果も期待できます。また、循環対流により庫内を低湿度でクリーンに保ちます。
東洋リビングHPより引用
まとめ
このオートクリーンドライを使用し始めてから、湿度も安定して40%を保っています。カメラやレンズの防カビだけではなく、光触媒による防菌、防臭の効果も期待出来ますから、色んなストレスも減りました。
また、毎日使うことはないので、そのまま部屋に保管しているとカメラやレンズに埃がたまってしまいます。防湿庫に保管することで、埃がたまる心配がなくなったのもあり、購入してほんとよかったなと思っています。
オートクリーンドラ『ED-55CAT2』おすすめの一台です。
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