【作例】SONY RX100M3の実力検証- α7S+FE35mmF2.8と対決

記事内に広告が含まれています。

RX100M3-A7S

スポンサーリンク
スポンサーリンク

はじめに

以前に初代RX100の実力検証ということで、富士フイルムのミラーレス一眼と撮った写真を比較した記事を2つ書きました。今回は対決シリーズ第3弾として、いよいよ同じSONY対決です。
機種はRX100M3α7SFE35mm F2.8 ZAの組み合わせで対決してみました。どちらもZISSレンズ、RX100M3は果たしてどんな結果になるでしょう。

まあ、勝負といってもデータをもとに優劣をつけているのではなく、感覚的な判断で優劣をつけているということを先に言っておきます。

タカマル
タカマル

独断と偏見で評価しているので、あまり真剣にみないでね

【レビュー】SONY RX100の実力検証 - ミラーレスと対決&作例
自分でもこのセンサーの実力を自分でも試してみたかったので、センサーサイズが1インチより大きいAPS-Cと同じ場所で撮り比べをしてみました。さて、どれくらい差があるでしょう。
【レビュー】SONY RX100の実力検証2- ミラーレスと対決&作例
今回は富士フイルムのX-H1+レンズ XF23mm F1.4 Rで撮った写真と比較したもの、RX100のJPG撮って出しとRAW現像した写真の比較。広角と望遠の比較。この3本立てになります。是非、ご覧ください。

 

風景対決①

風景対決の一つめです。この日はあいにくの曇りでしたので、光の強弱が少ないため、若干のっぺりとした感じが出てしまいがちなので、そのあたりも比べてみましょう。

この比較ではカメラの設定をほぼ同じにしています。
RX100M3の焦点距離は35mm相当
[風景モード] [露出+0.7] [F値 5.6] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト+3(α7S+2)] [彩度+2] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-風景-美瑛1

α7S-fe35-風景-美瑛1

ほぼ同じ設定でしたが、露出はRX100M3の方が若干ですが明るくなりました。
オートホワイトバランスも思った以上に違う結果になってビックリでした。実際に近い色がRX100M3で記憶色はα7Sですね。
彩度はα7Sの方が濃く出ています。まあ、同じZISSレンズでもまったく同じではないですし、センサーサイズも違うので、まったく同じくはならないと思いますが、ここまで色味が違うのは想定外でした。

この対決は、曇り空で光の強弱が少ない場面でも、陰影が強めに出ているα7Sの方が良く見えるので、α7Sの勝ちですね。

 

 

風景対決②

2つ目の対決は場所を変えての撮影です。同じ設定でと言いたいところですが、RX100M3は夕景モードにしていたのを気が付かずに撮っていたので、α7Sと設定が異なってしまいました。そのため、RX100M3は画像アプリ[Photo Scape X]を使用して、色温度、コントラストを調整しています。

この写真RX100M3は[夕景モード] 無調整で撮りました。コントラストが低く眠い写真ですね。

RX100M3-風景-美瑛2

これだと完全に勝ち目はないかな。α7Sの方が対決するためコントラスト、カラーバランス、彩度を調整してみたのが、この写真です。

RX100M3-風景-美瑛2調整

下はα7Sで撮った写真です。
[風景モード] [露出+0.0] [F値 5.6] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト+2] [彩度+2] [シャープネス+1]

α7S-fe35-風景-美瑛2

RX100M3の方は調整後は緑の部分を濃くして見栄えは良くなりましたが、明るさが均一で明暗差が少ないのもあり、対決①と同様にインパクトが弱い感じです。逆にα7Sは明暗差がはっきりしており、奥行き感が上手く表現されインパクトがある写真になっています。
また、α7Sの強みというべき、ダイナミックレンジが広く白つぶれがしにくいセンサーなので、空の部分はご覧の通り白つぶれが少ないですね。

RX100M3の写真だけ見ればいい感じですが、やはりα7Sの写真と並べてしまうと、勝ち目はないなぁ。 ということで、この対決は文句なしにα7Sの勝ちですね。

RAW現像と画像編集ソフトの定番『PhotoScape X』をおすすめする3つのポイント
多くのメーカのRAWファイルを現像することが出来る[PhotoScape X]は多くのユーザから高い評価を受けています。この記事では写真編集に興味のある方や使いやすいアプリを探している方向けにおすすめの3つのポイントついて説明しています。

 

 

風景対決③

この比較ではカメラの設定はF値とWB設定以外は同じにしています。
RX100M3の焦点距離は35mm相当
[風景モード] [露出 0.0] [F値 5.6(α7S 4.5)] [測光 マルチ] [WB 太陽光(α7S オート)]
[コントラスト+2] [彩度+1] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-風景-美瑛3

α7S-fe35-風景-美瑛3

似たような写真ばかりでごめんなさい。
この対決もα7Sの方が陰影の強弱がはっきりして、迫力がある写真に仕上がっていますので、パッと見た感じではα7Sの勝ちになると思います。
が・・・良くみてみてみると、RX100M3も結構よく撮れています。対決①でも書きましたが、実際はRX100M3の方が見た目に近い色合で、色の誇張やコントラストなども無理をしておらず、自然な感じに撮れているのが好きなところです。そのおかげなのか、この写真では雲の形がしっかりと残っており、α7Sより良い感じで撮れています。

という事で、この対決は引き分けにしましょう。

タカマル
タカマル

ちょっと甘めの評価と言われるかもね

 

画角対決

RX100M3は24mm相当

この比較では画角以外はカメラの設定を同じにしています。
α7S+FE35mmの焦点距離は35mm
[スタンダードモード] [露出-0.7] [F値 5.6] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト 0] [彩度+1] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-風景-美瑛4-24mm

α7S-fe35-風景-美瑛4

こに対決はRX100M3の広角側24mm相当とα7S+FE35mmの比較なので、画角が異なっています。画角24mmと35mmの違いはありますが、建造物とは違っってこのような風景であれば、画角の違いに大きな差は感じられませんね。

写真の出来上がりはというと、パッと見た感じではやはりα7Sの方が光とコントラストの強弱を絶妙に表現することが出来ていて、空と雲に迫力がありインパクトがありますね。
これはレンズの特徴でもあるコントラストが高く色乗りが良いと言われているので、その効果もあると思います。コントラストが高い分、畑の部分は黒つぶれになってしまいましたので、露出はシビアに調整しないといけないですね。ただ、RAW現像で黒レベルを持ち上げれば畑の緑部分は浮かび上がってくるので、完全に潰れているのではなく、JPEG撮って出しということでの話ですけどね。

タカマル
タカマル

ようは撮り方(腕)の問題です

一方、RX10OM3は若干ですがコントラストと色があっさりめなこともあり、よーく見ると畑の部分が黒つぶれしておらず、雲の形もしっかりと写っております。ささっとシャッターを切ったにもかかわらず、適切な露出で撮れてますね。

この対決はそれぞれ良いポイントがあったので、引き分けですね。

 

 

スナップ対決①

この比較ではカメラの設定は同じにしています。
RX100M3の焦点距離は35mm相当
[スタンダードモード] [露出-0.7] [F値 5.6] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト 0] [彩度+1] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-std1

α7S-std2

この対決では公園の花壇を撮ってみました。さらりと見ただけではRX100M3の方が少し明るく撮れているくらいで、どちらも甲乙つけがたい感じですね。色合いに関してはこれはどちらもほぼ同じで、違いはわかりませんでした。
ただ、ピント面をよーく見ると、手前のムスカリはRX100M3の方がピントが合っていて、手前から奥まで全体にわたり解像しているのがわかります。1インチセンサーなので、フルサイズと比べてボケにくい仕様が良かったのかもしれません。

スナップなら、写りが良く、手のひらサイズで手軽に持ち歩けるRX100M3の方がメリットが大きい気がします。

機動性を加味すると、この対決はRX100M3で決まりですね。

 

 

スナップ対決②

この比較ではカメラの設定は同じにしています。
RX100M3の焦点距離は35mm相当
[ディープモード] [露出+0.0] [F値 5.6] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト+1] [彩度-2] [シャープネス 0]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-deep1

α7S-deep1

RX100M3は少しだけ明るい感じで撮れるくらいで、α7Sとほぼ見分けがつかないですね。
blog用にリサイズしている影響はあると思いますが、1インチセンサーとフルサイズセンサーの違いはこの写真ではわかりませんでした。

どちらを選ぶどっちもどっちですが、センサーサイズのレンズの不利な状況を踏まえ、無理やり勝敗をつけるならRX100M3の勝ちで決まりですね。

 

 

近接撮影対決

この比較ではカメラの設定は焦点距離以外は同じにしています。
RX100M3の焦点距離は28mm相当
[スタンダードモード] [露出-0.7] [F値 2.8] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト 0] [彩度+1] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-ムスカリ

α7S-FE35mmF28-ムスカリ

RX100M3の最短撮影距離は画角35mm相当で約15cm(独自測定)、FE35mm F2.8 ZAは35cm(カタログ値)、カメラのセンサーサイズも異なるので、公平な比較は出来ません。
まあ、そもそもこの対決自体が公平ではないですからね(笑)
あと、この日は強風で地面スレスレにカメラを構えると土埃が舞っていました。防塵仕様ではないRX100M3の方は、カメラ内部に土埃が混入してしまう恐れがあったので、ゆっくり撮影が出来なかったのが悔やまれます。

前置きが長くなりましたが、写真の評価をしてみましょう。
パッと見た感じ、前ボケはどちらも悪くはないですが、背景はフルサイズセンサーを積んでいるα7Sの方がボケ量が大きいですね。RX100M3の方が思ったより近くに寄れなくて、ムスカリが小さく写っています。ただ、花びら自体がくっきりと写っていますし、全体感がわかるような撮れ方なので、スナップ的な要素で撮りたいならRX100M3の方が良い気がします。1インチセンサーのおかげでボケる範囲が広いのも撮りやすいですしね。

α7S+FE35mmのコンビだとピントの範囲が狭いので、強風の中で近接撮影をしようとすると、花が大きく動きイメージ通りに上手く撮れないね。

結果は・・・
撮りやすさの面を加点し、RX100M3の勝ちにしたいと思います。

 

 

ボケ対決

この比較ではカメラの設定は同じにしています。
RX100M3の焦点距離は35mm相当
[スタンダードモード] [露出-1.0] [F値 2.8] [測光 マルチ] [WB オート]
[コントラスト 0] [彩度+1] [シャープネス+1]

上:RX100M3/下:α7S

RX100M3-std9

α7S-std9

RX100M3α7Sともに露出は同じ明るさで撮れてます。ボケ具合はセンサーの違いがあるので、RX100M3の背景はボケがゆるくざわついている感じですね。
それでも、センサーが小さいにもかかわらず、頑張っているんじゃないでようか? 今回は画角を35mにして対決しましたが、画角を24mm相当にすると被写体までの距離が5cmまで寄れるので、そうすれば、かなり背景がボケてくれますよ。

最後はボケ対決ということで、これは文句なしにα7Sの勝ちですね。

 

 

まとめ

今回は8つの対決で、RX100M3 3勝α7S 3勝2引き分け でしたので、対決は引き分けとなりました。まあ、かなり独断と偏見が入っているので、公平な対決ではない部分がありましたから、ちょっと「?」と思われる部分はあったかもしれませんね。
それでも、フルサイズセンサーと1インチセンサーが同じ土俵で対決してみて、それほど大きな差がなかったのは、わかってもらえたかなと思います。
なんだかんだ、RX100M3は素晴らしいカメラなんだと再認識したところですが、皆さんもそう思いませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました