X-T1は2014年2月に発売、当時の価格は約15万円でした。撮影素子はAPS-C、有効画素数 1,630万画素のX-Trans CMOSⅡセンサー。高精細236万ドット有機EL電子ビューファインダーを搭載。表示タイムラグは0.005秒、最大0.77倍の表示倍率世界最速0.08秒の高速AF、起動時間0.5秒、シャッタータイムラグ0.05秒、条件付きながら最速8.0コマ/秒の高速連写、Xシリーズ初の防塵防滴構造マイナス10℃の耐低温性能を搭載しています。
Xシリーズのミラーレス機は、2012年2月発売のフラッグシップ機X-Pro1がありましたが、X-T1はX-Pro1の後継ではなく、動体性能もう一つのフラグシップ機の位置づけとなっています。
X-T1購入
発売から2年後の2016年2月 X-T1をマップカメラで中古購入。当時の控えがないのですが9万円前後だったと思います。X-T1を購入するにあたり、動体撮影で使用していたEOS 7DとLレンズEF24-105 F4LとEF70-300mm F4-F5.6Lも下取りに出して、望遠ズームXF18-135mmと広角XF14mmの2本を購入したので、この時に全てXシステムに統一しました。
X-T1は同じAPS-CフォーマットのEOS 7Dと比べるとカメラ本体はかなり小ぶりですし、レンズもAPS-C用のレンズ設計なので、同じ焦点距離なら小型軽量です。
ただ、今回は望遠側が300mm→135mmにしたことや、X-T1の性能がインターネットや雑誌等の評価を見ただけでしたので、システムを入れ替えが失敗しないか不安がある中での購入でした。(当時の記憶)
そんな不安も1ヶ月経過後のブログをみたら、まったく問題なかったようです(笑)
主な仕様
X-T1とX-PRO1の仕様を比較してみました。
X-T1の方が二年後に発売されたこともあり、性能は向上しておりますが、X-PRO1はハイブリットファインダー(EVF/OVF)を搭載しており、撮影用途が異なりますので、仕様上の性能だけでは測れない魅力がありますので、仕様は参考程度にしておきましょう。
写りに関しては、フィルムシミュレーションにクラシッククロームが追加されたのは大きな違いでしたね。
色合いについて
富士フイルムのカメラは当時から発色が良いと評判でした。この写真はフィルムシミュレーションをPROVIA、カラーを+2にして撮りました。見ての通り、誇張された色ではなく、見たままの自然な色合いで撮れているところがポイントです。
クラシッククローム
X-Trans CMOSⅡセンサーになり、フィルムシミュレーションに新しくクラシッククロームが追加されました。
RAW現像ソフト
以前は無料の富士フイルム版「Capture One Express」が提供されていたんですが、残念なことに2024年1月で無料版の提供が終了しました。現在、無料で利用出来るRAW現像ソフトは富士フイルム提供のソフトが便利だと思います。このソフトだとフィルムシミュレーションが何を使っていたのか確認することも出来ますので便利ですよ。
下は先ほどの写真を「Capture One Express」でRAW現像したものです。JPEG撮って出しは若干地味な色合いなので、少しパラメータを変更して写真映えのする色合いにしています。
あと、当ブログの別記事で編集や加工が出来る現像ソフトも紹介しています。気になる方は是非ご覧になってください。
動体撮影について
購入後にEOS 7DとLレンズで動きものを撮っていましたので、X-T1で動体撮影が出来るのか試してみました(レンズ XF18-135mm)
写真はさっそく現れたカモメにレンズを向けて撮ったものですが、見事カモメにピントがあっています。ただ、もっと激しい動きのものは、カメラなのかレンズの性能なのか判断出来ませんが、ピントが上手く合わないケースもありました。
よく考えてみれば、ミラーレス一眼が世に出て年数が経っていないので、2014年の時点では、キヤノンやニコンのデジ一眼に性能が追いていないもは仕方ないことですね。
高感度ノイズについて
高感度性能はX-PRO1も良かったんですが、X-T1はX-Trans CMOSⅡセンサーになり、さらにノイズ処理が向上しています。通常はノイズを抑えすぎると、写真が絵のようになり質感が失われてしまいますが、X-Trans CMOSⅡセンサーのノイズ処理はノイズを完全に消さないことで、フィルムの粒状感に近い雰囲気を生み出しています。
高感度に関しては、いまでも十分通用する性能じゃないかと思います。
作例
作例なので、画像縮小以外は加工していない写真を掲載しています。レンズによる発色の違いはあると思いますが、X-T1の色合いはどんなものか参考になれば幸いです。
美しい朝焼けの中を泳いでいる白鳥 ベルビアでは色が強過ぎたので、プロビアにしてカラーを+2にて撮っています。↓
春の風景。残雪が残っている大雪山と畑を耕すトラクター。ベルビアでカラー+2にして撮っていますが、日差しが弱くて少し眠たい色合いになってしまいました。↓
防塵防滴対応なので、スキー場でも安心をして撮影することが出来るので助かりました。↓
冬の夕暮れ。フィルムシミュレーションをベルビアにして撮りましたが、ベルビアは青みが強くなる傾向があるので、このような場面ではベルビアの使い方に注意が必要ですね。↓
突然現れたキタキツネ。XF18-135mmの望遠域ではちょっと距離が遠かったですね。クラシッククロームに設定して、落ち着いた色合いにして撮影しました。↓
夏の沖縄。透き通った青空と海が綺麗でした。コンパクトなミラーレス一眼なら旅行でも重宝しますね。↓
暗闇ではAFがなかなか合わないですが、花火とかなら難なく撮ることが出来ます。↓
日暮れ前の静寂な湖畔での一枚。遠くの白樺も鮮明に写っていますので、1600万画素でも十分ですね。↓
まとめ
X-T1は発売が2016年2月ですでに8年も経っています(2025年1月時点)
技術は進歩していますので、いまのカメラと比べて基本性能は劣りますが、ブログやSNSにアップするような写真なら、いまのミラーレス一眼と見分けがつかないんじゃないかと思います。
ただ、最近は中古も価格が高騰しており、富士フイルムのカメラも当然ながら中古価格が跳ね上がっています。数年前まで4万前後で売られていたX-T1もいまは6万円前後(2025年1月時点)で売られています。特に富士フイルムのカメラは人気が高いようなので、買い時が難しいですね。純粋に富士フイルムの色を楽しみたい方にはX-T1を選択するのは良い選択だと思います。
X-T1は2018年12月迄の3年弱使いました。風景を主体に息子の運動会など約4,000枚撮りましたが、息子が大きくなるにつれ、望遠レンズで撮るような場面も少なくなり、X-PRO1や2016年12月にX100Sを手に入れてからは徐々に活躍の場が減り、断捨離という理由でX-T1を手放してしまいました。この記事を書くのに、過去の写真を見ていたら、なんか良い写真が沢山あるなって思っています。またいつか手にしようかな・・・なんてね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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