【カメラ遍歴10】富士フイルム X-PRO1

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FUJIFILM X-PRO1

2014年4月に富士フイルム Xシステムを初導入。今回はXマウントシステムの源(ちょと言いすぎかも)、X-PRO1のことを書いています。

X-PRO1は2012年2月に発売、当時の価格は15万円前後でした。
撮影素子はAPS-C、有効画素数 1,630万画素のX-Trans CMOSセンサー。電子ビューファインダーと光学ビューファインダーを切り替え可能な「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載したミラーレス一眼です。

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X-PRO1を購入

発売から2年後の2014年4月 X-PRO1をマップカメラで見つけ新品購入。なんと16万5千円でした。これ本体だけなら高いんですけど、実はダブル単焦点レンズキットだったので、神レンズの「XF35mmF1.4 R」と「XF18mmF2 R」の2本もレンズが付いていたんです。
いまの価格を考えると、なんてお得な買い物だったんだと思います。まあ、この当時はFUJIFILMのXマウントってまだ認知度が低かったんでしょうね。

ちなみに・・・
いまは価格高騰の影響もあって、XFレンズは新品でXF35mm 約8万円(税込)、XF18mm 約7万6千円(税込)です。※2024年4月時点

タカマル
タカマル

レンズ2本買うだけで16万にもなるとは・・・

 

 

他社との差別化でミラーレス市場に参入

X-PRO1を発売してから、この記事を書いている2024年でもう12年となり、オールドデジカメと表現したくなるような年齢になってきました。基本性能、使い勝手は良くないはずなのに、なぜだかX-PRO1って魅力が色褪せないんですよね。しかも中古市場ではいまも価格が9万円以上ですから、人気もまったく色褪せていませんね。

そんなX-PRO1の開発までの誕生秘話、苦労話を特別インタビューで観ました。
これを観たら、いま以上にX-PRO1に興味を持ってしまうんじゃないかな。

X-PRO1がレンジファインダースタイルになった理由は、ハイエンドカメラに入るには最後発で、他社と同じようなスタイル、操作性、特徴をもって参入するのはビジネス的に無謀ということだったようですね。
そこで、いまのデジタルカメラで仮に足りないものあるとしたら・・・昔、父親とかお祖父ちゃんの部屋に大事そうに飾ってあった、「あのカメラに触りたいな」でも触っちゃいけないって言われていたから触れなかった、そういうモノってあったよね。という話題になりました。
それと、既に発売していたX100のスタイルが好評だったということも後押しとなり、X-PRO1X100の立ち位置でレンズ交換が出来るカメラを作ろうってことになったそうです。

開発にあたり、ハイブリットファインダーやレンズを増やしていくことを見据え、それに対応出来るように設計をすることに苦労したこと。一番苦労したのはいかに小さくするかというとだったようですね。

満を持して発売したX-PRO1でしたが、当初は起動やAF動作が遅かったりと、期待して購入うしたユーザーからは批判の声が多く上がっていました。皆さんが知っている通り、Xペケに変えてX(ペケ)-PRO1とかプアマンズライカとかなんてことも言われてましたね。
富士フイルムの良いところはユーザの声に反応して、ファームウェアをバージョンアップしてくれるところです。改善を何度も重ね、いまはX(ペケ)-PRO1といわれることはなくなったどころか、写りの良さが評価され、いまでも人気が薄れることがないカメラとなっています。

タカマル
タカマル

もうX-PRO1プアマンズライカなんて呼ばないでね

ちなみに、ファームウェアは2020年9月17日にバージョン3.82までアップしてたので、サポートの手厚さにもう脱帽ですね。

X-PRO1の発売時はXマウント用レンズはXF35mm、XF18mm、XF60mmマクロのたった3本でした。姉選択肢が少ない中でシェアを拡大することは厳しいかったと思います。まあ、いまでは新旧合わせると純正レンズは40本前後になりましたから、Xマウントに切り替えて正解だったなあって思っています。

 

マップカメラさん提供の特別インタビューを見ると、もっとX-PRO1やXマウントシステムのことが好きになると思いますよ。

2022年8月に「Xマウント10周年」を記念してXマウントの開発に深く携わる、上野 隆氏(富士フイルム)に、この10年間を振り返って様々な話をされています。
「富士フイルムのフルサイズ構想」「開発秘話」など、ここでしか聞けない貴重な内容が満載です。

 

 

シャッター音を聴いているだけで心が躍る

X-PRO1といえばシャッターフィール。
カッ・シャという音、カッとシャの間の絶妙にためたシャッターフィールが気持ちいいんです。
何を撮るわけでもなく、毎日のようにX-PRO1を手に持ってはシャッターを切り、シャッターフィールを楽しんでいました。カメラ遍歴シリーズではいつもシャッター音について書いてますが、X-PRO1のシャッターフィルはEOS-1D MarkⅡ以来、久しぶりに心が躍る音でした。

語彙力が乏しいので、上手く伝えきれないのが悔しいところですが、マップカメラさんのシャッター音対決の動画がありましたので、是非、聴いてみてください。

 

 

唯一無二のファインダーだけど・・・

X-PRO1の代名詞はOVFとEVFを切り替えて使えるハイブリットファインダーですね。これを使いたくて、購入していた人は多いと思います。
OVFは専用レンズによって、ファインダー倍率が変化するギミックを使っていて、よく考えた仕様だと思いますが、実用では使いにくかったというのが正直な感想。
あと、視度補正ダイヤルがなくて、視力にあった視度補正レンズを購入しないといけなかったところが、とっても残念でした。

X-PRO2以降はユーザーの声を取り入れて、OVFは改良され使いやすくなっているとは思いますが、なんだかんだ言ってEVFの方が使いやすく、結局はEVFを選択してましたね(汗)

fujifilm x-pro1 finder

タカマル
タカマル

OVFは使わなくてもいいんです。
ファインダーがあるとカッコよく見えますから。

 

 

X-PRO1だから撮れる写真

X-Trans CMOSを積んだ富士フイルム初のミラーレス一眼。Xマウントシステムの源です。
普通なら後継機の方が写真の出来栄えがいいはずで、パット見は当たり前に負けると思います。
でも、初代X-Trans CMOSと1,630万画素、そして神レンズの代表XF35mmF1.4 RやXF18mmF2 RなどX-PRO1で性能が発揮されるようにチューニングされたレンズ群との組み合わせで撮ると、フィルムで撮ったような柔らかさとシャープさを合わせもった、雰囲気のいい写真が撮れるような気がするんですよね。
X-PRO1というカメラで撮ると気分が乗ってくるのか、本当によく撮れているのか答えはありませんが、いろんなサイトではX-Trans CMOSがよくて、これでしか撮れない写真があるんだと言う人もおりますね。そう思いながら、過去の写真を見返してみると、結構、気に入った写真を撮っていたなあ・・・なんて、感慨に浸る自分がいたりします。

まあ、都合のいいこと書きましたが、いろんなカメラで撮った写真を並べてられて、「X-PRO1で撮った写真はどれだ?」って聞かれても、たぶん、わからないと思いますけどね(汗)
とにかく、感じ方がどうなのかってことが伝われば嬉しい限りです。

X-PRO1で撮った写真の中で一番のお気に入り
色温度はAUTOより晴れにした方が色合いが良かったので、晴れを選択して撮っていることが多かったですね。

FUJIFILM XPRO1-XF18mmXF18mmF2 R  ISO:200  F8  WB:晴れ R:0 B:0
PRO Neg.Hi  HL:+1 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:0

フィルムメーカーらしく、フィルム銘柄をフィルムシュミレーションにしてくれているので、どの設定で撮ったらいいか、イメージがしやすかったですね。
花の写真なので、ASTIAで色合いを柔らかくして撮影。

FUJIFILM X-PRO1-XF35mmXF35mmF1.4 R  ISO:200  F2  WB:晴れ R:-1 B:+1
ASTIA  HL:0 SD:0 CL:+2 SP:0 NL:-2

高感度でもノイズが少ないので、ご覧の通りノイズが少ない綺麗な夜景写真が撮れます。

FUJIFILM XPRO1-XF35mm-2XF35mmF1.4 R  ISO:2000  F2  WB:晴れ R:0 B+2
ASTIA  HL:0 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:-2

 

ちょっと大きいけど、スタイルは好み

一見、古いカメラのように見えるし、家族からもそう言われたこともあったけど、なんだかんだ飽きにくい好きなスタイルです。他社と違ったレンジファインダーのようなスタイルなので、このカメラ持って歩いているだけで目を惹きますね。
兎にも角にも、X-PRO1は所有欲が満たされるカメラです。

タカマル
タカマル

結局、お洒落な人が持っていれば、どんなカメラも格好よく見えますけどね。

X100Sと並べると、やっぱり大きいですね。もう一回り小さければ・・・
X-PRO1+XF35mmF1.4 Rと角形フード とにかく格好いいよね。

xpro1-x100s

NOKTON classic 35mm F1.4との組み合わせ。
格好よくて、見ているだけでニヤニヤしてしまいます。

xpro1-nokton classic35mm

Neewer 50mm 1万円もしない中華系レンズ。
見た目の相性はバッチリです。写りは悪くなかったですよ。

XPRO1-NEEWER50mm

 

 

作例

サンプルの写真はXF35mmF1.4、XF18mmf2、XF27mmF2.8で撮っています。
※JPEGで撮影、リサイズのみ

その他にも姉妹サイトでX-PRO1で撮った写真をまとめてスライドショーにして公開しております。こちらの方も是非ご覧になってください。
https://photo.bonpon424.com/entry/xpro1

 

XPRO1-SAKUREI1XF18mmF2 R  ISO:1000  F5.6  WB:晴れ R:+1 B+1
VELVIA  HL:0 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:-2

xpro1sakurei2XF18mmF2 R  ISO:2000  F2  WB:晴れ R:0 B+2
ASTIA  HL:0 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:-2

xpro1-sakurei4XF35mmF1.4 R  ISO:200  F5.6  WB:晴れ R:0 B:0
ASTIA  HL:+1 SD:+1 CL:+1 SP:0 NL:0

xpro1-sakurei3XF35mmF1.4 R  ISO:800  F5.6  WB:晴れ R:0 B+2
ASTIA  HL:0 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:-2

xpro1-sakurei5XF35mmF1.4 R  ISO:400  F1.4  WB:AUTO R:0 B:+1
ASTIA  HL:+1 SD:-2 CL:+2 SP:-1 NL:0

xpro1-sakurei7XF27mmF2.8  ISO:400  F5.6  WB:AUTO R:0 B+1
PRO Neg.Hi  HL:+1 SD:-1 CL:+2 SP:0 NL:0

xpro1-sakurei6XF35mmF1.4 R  ISO:2000  F1.4  WB:電球 R:0 B:0
PROVIA  HL:-2 SD:+1 CL:+2 SP:0 NL:-2

 

 

最後に

こんなに気に入っていたはずのX-PRO1は、2020年1月に売却してしまいました。
売却後も気になっていて、買い戻そうとしましたが、中古品はプレミア価格でいまも値崩れしないので、いまだに買い戻せていません。売らなきゃよかったって、いまさら後悔しています。

次回はX-T1についての想い出を書いて見ようと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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