今回は、EOS 7D (以降 7D)について書いています。
7Dは2009年12月に発売し、当時の価格は19万円前後でした。
センサーサイズはAPS-C、画素数は1,800万画素、視野率約100%のファインダー、最大約8コマ/秒の高速連写が売りのAPS-Cのフラッグシップの位置付けだったと思います。
2012年3月 EOS 7D を購入
前の記事で書きましたが、1D2のバッテリー劣化やセンサーゴミのこともあって、2012年3月に5D&1D2を下取りに出し、5D2&7Dへ入れ替えをしました。
1D2は2つの問題さえなければ、使い続けた買ったんですけどねえ。特にバッテリーの劣化が激しかったので、手放すのは惜しかったですが、このときは仕方なかった感じです。
1D3を買えばよかったんですけど
さすがに高くて買えませんでした。
ここが好き
コンパクトな本体
1D2と比較するのは邪道かもしれませんが、性能はほとんどの部分で7Dの方が上だけど、本体は軽くてコンパクト。まあ、重く大きなニカド(Ni-Cd)バッテリーから、軽く小さなリチウムイオンバッテリーに変わったので、当然、軽くてコンパクトになりますね。
ファインダー視野率100%
ファインダー視野率100%、倍率は約1.0倍となり見やすくなりました。EOS DIGITAL初機能の透過型液晶デバイスを用いた「インテリジェントビューファインダー」を採用し「AFフレーム表示」「視野内表示」「グリッドライン表示」「スポット測光表示」「ファインダー内水準器表示」の切り替えが出来るようになりました。
いまでは当たり前の機能かもしれませんが・・・
7Dのファインダーは見やすく確実に進化しました。考えてみると、EOS DIGITALは10Dから使い始まめましたが、その時のファインダーと比較すると雲泥の差ですね。
AIサーボ
7DのAFポイント19点はすべてがクロスセンサーを採用し、1D系と同様のAFフレーム領域拡大を搭載したことで、被写体が選択した測距点を外れても、上下左右のAFポイントが自動的にアシストしてくれるようになりました。
この機能のおかげで、1D2よりAFの食いつきが良くなり、動きものを撮るのがより楽しくなりました。主には子供の運動会やスポーツ、遊んでいる場面、動物の撮影などで活躍してくれましたね。
画素数
画素数は1,800万画素でしたので、1D2と比べれば、7Dは高精細な写真を撮れるようになりました。画像サイズだと1D2が3504✕2336px、7Dは5184✕3456pxなので、トリミングもしやすくなりました。
ただ・・・
画素数が増えたけど、APS-Cセンサー(CMOS)なのか映像エンジン(デュアルDIGIC4)の性能なのかわかりませんが、7Dで撮った画像は立体感や空気感があまり感じられない画像でしたね。高感度での色ノイズもあったり、得意な場面が限られてしまうカメラでした。
まったくダメという訳ではないんですが、同時に使っていた5D2と比較してしまうので、知らず知らずのうち、7Dに求める期待が大きくなっていたのかも知れません。
いまさらですが
「画素数が上がれば綺麗な画像になる」は、正しい答えではないことを実感しています。 ここについては後々語っていこうと思っています。
ここが残念
プロが使うような1D系ではないし、7Dとなれば値段なりに妥協しないといけないのはわかっているので、まあ値段相応ということで残念な部分はないです・・・って、それはないですね(笑)
当時の20万円って、フィルムカメラだとプロ機並みの値段。20万円は普通に考えれば高価だけど、それがデジタルカメラになると、ビギナー or ハイアマチュアレベルのカメラになんですよねぇ。
そんな高価なカメラも、数年もすると性能がぐーんっと上がった高性能なカメラが発売される訳ですから、お金がいくらあっても足りないですね
お金をかけずに写真&カメラを楽しむ方法を考えないと・・・
一応、残念なのはこんなところです。
シャッターフィーリング
考えたら、毎度シャッターフィーリングのことを書いてますね(笑)
自分は写真を撮ることも好きですが、メカ好きということもあって、カメラ本体も好きなんです。何かを撮る訳でもなく、ただシャッターを切って「音」と「振動」を感じながら気分転換をしたり、カメラに触れている時間も楽しみの一つなんですよ。
・・・で、肝心の7Dのシャッター音は重厚な・・・ではなく、軽い感じのシャッター音ですね。このとき同時に使っていたカメラは5D2でしたが、こちらの方が好みのシャッター音でした。カメラのシャーシの剛性とか違いがあったのかもしれません。
ちなみに、シャッター音は装着するレンズによって、音が少し高めだったり、低めだったり音が変化します。
1Dのあの官能的なシャッター音・・・というかサウンドをしってしまうと、7Dのシャッター音ではやはり物足りないという感じです。
高感度ノイズ
7Dの高感度が弱いというのは、よく言われていました。ISO1600では暗部のノイズが多くなってきます。という理由で日中帯は7Dをメインに使うようにしていました。
サンプルとして7Dと5D2で同じ場所で撮った写真を比べてみました。比較しやすいようにトリミングしております。
写真 上が7D、下が5D2になります。ご覧の通り、明らかにノイズが多いのがわかると思います。
主な仕様
2009年12月発売
オープンプライス価格(店頭予想価格は19万円台)
- 有効画素数:約1,800万画素
- ファインダー視野率:100%
- 測距点:19点(全点クロス測距)
- 連続撮影速度:最高約8コマ/秒
- ISO感度:100〜3200(拡張 ISO6400)
- 記録媒体:CFカード(タイプI、II準拠、UDMA対応)
- ファイルサイズ:Large/Fine 約6.6MB/枚
RAW 約25.1MB/枚 - 背面液晶:3.0型TFT / 約92万ドット
作例
7Dは主に望遠用として使っていたので、レンズはEF70-300mm F4-F5.6L IS USMで撮っていることが多かったですね。 というわけで、サンプルの写真はほぼこのレンズになっています。
※RAWで保存してDPPで現像
※リサイズ以外は無調整で現像しております。
その他にも姉妹サイトで7Dで撮った写真をまとめてスライドショーにして公開しております。こちらの方も是非ご覧になってください。
まとめ
7Dは2016年2月まで使っていました。動きモノや望遠側は7D、風景、広角側は5D2で使い分けて撮っていましたが、写りの不満や富士フイルムへシステムの入れ替えを進めていたこともあり、思い切って富士フイルム X-T1に入れ替えました。
当時、7Dの性能は1D2より良くなっていましたが、本体の造り、画像処理など少し背伸びをしていたように思いました。思い切って1D3並に画素数を1000万画素程度に抑えていたら、どうだったんだろうと考えたこともありましたけど、まあデジ一眼の市場が受け入れなかったでしょうね。
次回は富士フイルムのミラーレスカメラX-PRO1についての想い出を書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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