今回は、EOS 5D MarkⅡ(以後 5D2)について書いています。
5D2は5D発売から3年後の2008年11月に後継機種として発売されました。
画素数は5Dの1,280万画素から5D2は2,110万画素とアップ、そして5Dで不満があった部分の機能や性能を改善しつつ、カメラ本体の価格は約30万円と5D発売当時より若干手にしやすい価格となって販売されました。
2012年3月 EOS 5D MarkⅡを購入
当時、写真を撮りに行く暇もあまりなかったはずなんですけど、3月になると機材の入れ替えをしたくなるんですよね。それで、このときもカメラの入れ替えを決断をしてカメラのキタムラへ行き、5D&1D2を下取りに出し、5D2&7Dへ入れ替えをしました。
※7Dについては別の記事で書きたいと思います。
ここが好き
センサーダストクリーニング
5D2でようやくセンサーダストクリーニング機能が装備されました。
過去に持っていた1D2、5Dはセンサーにゴミがつきやすく、レンズ交換を頻繁に行えなかったので、外ではレンズ交換を極力しないようにしていました。せっかくレンズ交換が出来るカメラなのにもったいないなと常々思っていました。
といいながら、当時は5D2と7Dの2台体制でしたので、5D2にはEF24-105 F4 L IS USMを付けっぱなしでしたけど^^;
それでも、センサーダストクリーニング機能のおかげで、ゴミ付着のことを気にすることがほぼなくなり、写真を撮ることに集中出来るようになったのが嬉しかったですね。
シャッターフィーリング
5Dのシャッター音はパコンっていう感じで、30万円もするカメラにしては物足りない感じでした。5D2になりシャッター音は少しまともになり、気にならないレベルになったような気がします。
なので、ここは◯にしたいと思います。
あくまでも5Dとの比較であって、1Dのあの官能的なシャッター音、フィーリングを体感しちゃうと、5D系はかなり物足りないですね。
画作り
初代5Dはニュートラルな画作りでしたが、5D2はどちらかというと濃厚な画作りになりました。実際、記憶色に近い感じで見栄えが良く、5D2で撮る色味が好きでした。
それと、高感度はISO1600でもノイズが目立たなくなり、お飾りではなく常用として使えるレベルになりました。ノイズリダクションを強めにすればノイズを目立たなくすることが出来ますが、その代わり画ではなく絵になってしまいますから、そういう面でも高感度特性が改善されたのは良かった部分でした。
画素数
画素数は2,110万画素にアップしたことで、より高精細な写真を撮れるようになりました。風景写真にはもってこいのカメラでしたね。当然、5D2の高画素を活かすための高性能レンズが必要となり、結局は”L”がついたレンズに手を伸ばしてしまうことになりました。
機材が良ければ、それに応じて良い写真を撮らないという意識が芽生え、相乗効果で腕が上達する・・・まあ、少しはこの通りになったかなと自画自賛しておきましょう(笑)
ただ、この頃はどのメーカも高画素化の流れに合わせて、オーバー2,000万画素が一つの基準になっていたような感じでしたが、普段はブログなどに撮った写真をリサイズして掲載することしかしない自分には2,000万画素も必要がないというのが現実だったりするんですよね。
いまになって、このことを実感しています。
ここが残念
じつは5D2の我慢出来ないくらいの残念な部分がほとんどなかったんですが、あえて2つ挙げてみました。
ポジティブにいうと、残念なところも気にならないくらいお気に入りのカメラということですね。
ファインダー視野率98%
初代5Dは96%でしたので、98%は少しマシになりましたが、30万円もするカメラなので、ここは視野率100%にして欲しかったなと思いました。
見えていない部分を考慮して撮ればいいんじゃない?って言われるかもしれませんが、1D系は視野率100%ですし、こんな部分で差別化を図らなくてもねぇ・・・残念
シャッターフィーリング
「ここが好き」でも挙がってるよって思われるかもしれませんが、ここはあえて「ここが残念」にも一票挙げたいと思います。
これは1D系のシャッターフィーリングを5D2でも味わいたいという小さな願望です。
写真って、入門用のカメラであっても腕があればそれなりに良い写真は撮れますし、言っちゃえばiPhoneだって綺麗な写真は撮ることが出来ます。
では、写真を撮る時の楽しさはどうでしょう。電子のシャッター音で撮るより、シャッターを切る時の振動を感じながら撮った方が、楽しいと思いませんか?
シャッターフィーリングが写真を撮る楽しさの一つになっているので、5D2が1D系と同じシャッターフィーリングだったら、もっと5D2を好きになっていたんじゃないかな。
主な仕様
2008年11月発売
オープンプライス価格(店頭予想価格は30万円台)
- 有効画素数:約2,110万画素(5D 1.280万画素)
- ファインダー視野率:98%(5D 96%)
- 測距点:9点
- 連続撮影速度:3.9コマ/秒(5D 3コマ/秒)
- ISO感度:100〜6400(5D ISO3200)
- 記録媒体:CFカード(タイプI、II準拠)
- ファイルサイズ:Large/Fine 約6.1MB/枚(5D 約4.6MB/枚)
RAW 約25.8MB/枚(5D 約12.9MB/枚) - 背面液晶:3.0型TFT / 約92万ドット(5D 2.5型TFT / 約23万ドット)
作例
この頃はRAWで保存してDPPで現像していましたので、JPEG撮って出しではないので、作例といっても参考にならないかもしれませんね。
その他にも姉妹サイトで5D2で撮った写真をまとめてスライドショーにして公開しております。こちらの方も是非ご覧になってください。
まとめ
5D2は2015年1月まで使っていました。風景を主体に撮っていましたが、2014年4月に富士フイルム X-PRO1を手に入れてからは徐々に活躍の場が減り、結局は5D2を手放してしまいました。
初代5Dの記事でも書きましたが、最近になって初代5Dを手に入れました。ひさしぶりに使ってみた感想は、「EVFではなくレンズを通して見える被写体を撮る」というのが新鮮だなと思いました。ミラーレスの方が新しいので、古い方が新鮮というのもちょっとおかしいですけど(笑い)
5D2はセンサーサイズはフルサイズで2,110万画素もありますので、性能はさておいて、写りだけなら、いまのミラーレス一眼と遜色がないんじゃないかと思います。いまは4万円前後(2024年3月時点)で売られていますし、少ない金額でフルサイズの写りを楽しみたい方には良いかもしれませんね。
次回はキヤノンシステム最後のカメラEOS 7Dについて想い出を書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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