SONY RX100M3はいつまでも手放したくないカメラ 

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SONY RX100M3 使用レビュー

最初に
2022年11月に初代RX100を手に入れてからは、どこかに行くときはカメラをカバンに入れて持ち歩いています。小さいのに写りがめちゃくちゃ良くて、さらにJPEG撮って出しでイメージ通りの色合いを出してくれるので、お気に入りのカメラなんですよね。
そんなお気に入りのカメラなんですが、最近はもう少し広角側が欲しいとか、F値が明るくなって欲しいとか、ないものねだりが増えてきました。それで、後継機が欲しいなと色々と調べましたが、RX100シリーズの最新機種 M7 は値段が高くて高くて、とても手が出ません。
そもそも写真を撮るのがメインなので動画はあまり必要ないし、広角の始まりは24mm・・・となると、RX100Ⅲ(DSC-RX100M3)で十分ということで、RX100シリーズ 2機種目になるRX100Ⅲを手に入れました。

今回の記事は初代RX100との比較や、自分が使いやすくするために設定したことを載せつつ、肝心の写真の写りは作例を多めにしてレビューを書きました。これから使ってみようと考えている方は是非参考にしてください。

尚、比較結果に対するコメントは主観的な部分が多くなっておりますので、あしからず。

タカマル
タカマル

作例として掲載している写真はすべてJPEG撮って出しです

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主な仕様

まずはRX100Ⅲ(DSC-RX100M3)の仕様を確認しておきましょう。
初代RX100と二代目RX100Ⅱとの大きな違いはレンズですね。

ズームの変化
広角側はRX100Ⅲ、望遠側はRX100がズーム範囲が広くなっています。

・ワイド端で換算28mm(84°)→24mm(75°)と4mm(9°)広角寄りになりました。
・テレ端は100m→70mmと30mmの望遠域が弱くなっています。

F値の変化
28mm域はRX100、70mm域はRX100ⅢがF値が小さくなっています。

画角 RX100 RX100Ⅲ
24mm F1.8
28mm F1.8 F2.5
35mm F2.8 F2.8
70mm F4.0 F2.8
100mm F4.9

最短距離
28mm域はRX100、70mm域はRX100Ⅲが最短距離が短くなっています。

画角 RX100 RX100Ⅲ
24mm 5cm
28mm 5cm 8cm
35mm 20cm 15cm
70mm 40cm 30cm
100mm 55cm

※最短距離の35mmと70mmは独自測定のため参考値となります。

タカマル
タカマル

広角側を優先したい場合は迷わずRX100Ⅲですね

RX100Ⅲの主な仕様
センサータイプ 1.0型(13.2mm x 8.8mm) Exmor R CMOSセンサー、アスペクト比3:2
有効画素数 約2010万画素
レンズタイプ ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ(レンズ構成:9群10枚(AAレンズを3枚含む非球面レンズ9枚))
F値(開放) F1.8(ワイド端時) -2.8(テレ端時)
NDフィルター オート/入(3段分)/切
焦点距離 f=8.8-25.7mm
画角(35mm判相当)(静止画) *1 84゚-34゚(24-70mm *2)
撮影距離(レンズ先端から) AF約5cm-∞(ワイド端時)、約30cm-∞(テレ端時)
モニタータイプ 3.0型(4:3) / 約123万ドット / TFT LCD
角度調節機能 上に約180度、下に約45度
ビューファインダー 型式/総ドット数 0.39型 電子式ビューファインダー(OLED)、144万ドット
倍率 約0.59倍(35mm判換算、50mmレンズ、無限遠、視度-1m-1時)
消費電力 液晶モニタ使用時:約1.7Wファインダー使用時:約2.3W
USB充電・給電機能 ●(給電は別売ACアダプターAC-UD10使用時のみ)
バッテリー使用時間 静止画撮影時(CIPA準拠) 液晶モニタ使用時 :約320枚 / 約160分
ファインダー使用時:約230枚 / 約115分
実動画撮影時(CIPA準拠) 液晶モニタ使用時 :約50分
ファインダー使用時:約50分
動作スピード 起動時間(約1.6秒)/撮影タイムラグ(0.16秒)/撮影間隔(0.6秒)
電子水準器 ●(水平垂直の傾きに対応)
外形寸法(幅×高さ×奥行、CIPA準拠) 101.6×58.1×41.0 mm
質量(CIPA準拠) 約290g(バッテリーNP-BX1、“メモリースティック デュオ”を含む)/約263g(本体のみ)

 

良い点、悪い点

RX100と比較した良い点、悪い点を上げてみました。

良い点

  • 広角24mmスタートになったので、風景や建物を全体を撮りやすくなった。
  • ステップズーム採用により、ズームの切り替えがしやすくなった。
  • 背面モニターの角度を調整することで、低い位置、高い位置のものを楽な姿勢で撮ることが出来るようになった。
  • 有機ELファインダーを内蔵したことにより、背面モニターが見にくい明るい屋外ではファインダーを覗いて撮ることで、撮影に集中することが出来るのであった方が良いですね。
  • NDフィルター内蔵により絞り値にして3段分、1/8の光量まで調整出来るので、光量が多い明るい場所でシャッタースピードを遅くしたい場合や、絞り開放で撮影したいときに活躍します。
  • Fn設定の機能割当数が増えた。
  • 起動が早くなった。

悪い点、残念な点

  • 望遠域が70mmになったので、遠くのものを撮る時に不便になった。
  • 可変モニタとなった影響で本体が厚くなった。持ち運びのときは5mmでも気になるときがあるので、後継機で薄さにチェレンジして欲しいところです。
    35.9mm → 41.0mm
  • 本体が重たくなった。たった50gですが、2つのカメラを同時に手に持つと重さの違いがはっきりとわかるくらいの差があります。
    50gでも軽いカメラがいいので、ランニングのときはもっぱらRX100の方を持ち出す機会が多くなっています。
    約240g → 約290g
  • バッテリーの持ちがかなり悪くなった。
    RX100Ⅲ:約320枚 / 約160分
    RX100 :約330枚 / 約165分
    仕様上はほぼ同じですが・・・
    実際は使ってみるとRX100のバッテリはなかなか減らず、一日持ち歩いてもバッテリは一個で十分な感じですが、RX100Ⅲの方は一日中持ち歩くなら予備1個〜2個は欲しいところです。どう考えても320枚は撮れない気がします。
  • 設定や操作メニューはRX100同様にわかりにくいので改善して欲しい。

 

おすすめ設定

RX100Ⅲの機能はたくさんありますが、メニュー構造がわかりにくいので、よく使う機能はFnやコントロールホイールと兼用になっている上下左右キーなどに設定していくと良いと思います。
ズームや絞りの操作、色の設定など、しばらく使ってみた中で、いま一番使いやすいと思っている設定例を紹介いたします。

リングのズーム機能を「ステップ」にする

これはとても便利な機能で、ステップに設定すれば、コントロールリングを回すと
24mm / 28mm / 35mm / 50mm / 70mm
5段階で切り替えができるので、かなり楽にズームが出来るようになりますよ。
これはRX100にはない機能なので、これは嬉しい機能の追加です。

rx100m3 step10

RX100Ⅲ ステップリング

ステップズームはモードをAの状態にしてステップを選択しておかないと、元に戻ってしまう可能性があるので、念のため設定しておきましょう。

RX100Ⅲ ステップズーム

 

ファンクションメニューを設定する

背面の Fn ボタンを押したときに設定出来る項目になります。
ここはよく使う機能を設定したいところですが、一番のポイントは撮影モードになります。
これは上面のダイヤルをMRにしたときに3つの設定を選択して呼び出せる機能です。
MRにはスナップ用、風景用、夕景用の設定をしているので、これを呼び出すために使っています。よく使うので本当は十字キーに割り当てたいけど、残念なことに設定が出来ないんですよねぇ・・・
なので、ファンクションメニューに機能を割り当てています。
RX100にはこの機能の設定がなく、毎回上部のダイヤルを回してMRの設定を呼び出しています。

RX100Ⅲ ファンクション設定

 

カスタムキーの設定をする

ここはよく使う機能を割り当てましょう。

RX100Ⅲ カスタム設定

 

ズームと絞り(F値)の変更方法

最近までコントロールリングにズームを割り当てると、絞り値の調整が出来ないと思って不便を感じていたんですが、背面のコントロールホイールで絞り(F値)を変更することが出来るんですよね。

タカマル
タカマル

ステップズームと絞り値の調整方法がわかってからは、使い勝手が飛躍的によくなりました。マニュアルを読まない自分が悪いですね(汗)

RX100Ⅲ 設定5

 

色の設定

今回の作例で使用した設定になります。
スナップ撮影では彩度を低くして落ち着いた色合いになるようにしています。風景は名前の通り、風景を撮るときに鮮やかな色合いで撮れるように設定、夕景は朝焼け、夕焼けを撮るときに綺麗な色(記憶色)で撮れるように設定しています。コントラスト、彩度など少しずつ設定を変えてみた結果、いまはこの設定が気に入っています。

スナップ 風景 夕景
モードダイヤル MR1 MR2 MR3
画角 28mm 24mm 24mm
ホワイトバランス 4800K Auto Auto
F値 F2.5 F5.6 F5.6
露出 −0.3 −0.7 −0.7
クリエイティブスタイル スタンダード 風景 夕景
コントラスト +2 +2 −2
彩度 −3 +2 +2
シャープネス +1 +1 +1

 

作例 比較

スナップ

ポケットに収まるくらい小さなカメラなので、街歩き、会社帰り、ランニングやドライブ中に出会った風景などスナップ感覚でポケットやカバンからさっと取り出して、さっと撮るなんて使い方が合う気がします。
もちろん写りがいいので、じっくりと構えて風景写真を撮るのもありですけどね。

※画像クリックで拡大

RX100Ⅲ スナップ1

RX100Ⅲ 28mm / F2.5 / 1/640s / -0.3EV スタンダード:コントラスト +2 / 彩度 -3 / シャープ +1 色温度:4800K

RX100Ⅲ スナップ2

RX100Ⅲ 24mm / F5.6 / 1/200s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

RX100Ⅲ スナップ4

RX100Ⅲ 24mm / F5.6 / 1/400s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

RX100Ⅲ snap3

RX100Ⅲ 70mm / F11 / 1/160s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

RX100Ⅲ 大通り

RX100Ⅲ 24mm / F5.6 / 1/40s / +0.3EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

RX100Ⅲ スナップ2

RX100Ⅲ 50mm / F2.6 / 1/60s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

RX100Ⅲ 紅葉

RX100Ⅲ 70mm / F3.2 / 1/80s / +2.0EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

夕暮れ時

薄暗くなってきても、F1.9の明るいレンズと手ぶれ補正があれば、ブレのない写真を撮ることが出来ます。RX100Ⅲなら内ポケットに忍ばせておけるので、撮りたいときにさっと取り出して、ブレを気にせずにシャッターを切る、なんてことが簡単に出来るのがいいですね。

DCS-RX100M3 赤レンガ前

24mm / F1.8 / 1/30s / 0EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

朝焼け

RX100Ⅲの設定を夕景モードにするだけで、簡単に綺麗な色合いの朝焼けを撮ることが出来るのがいいんですよね。綺麗な色合いの朝焼けを撮るのって難しいと思っていましたが、このRX100Ⅲは簡単に撮れちゃうので、ちょっとあっけない感じがします。 ひねくれた言い方すると面白みがないカメラかも?
そして、撮った画像ファイルをMacに取り込んだ後、モニタに映し出された写真をみれば、ほんとこの小さなカメラで撮ったのかって思うくらい、発色の良い写真を見ることが出来ます。
富士フイルムのカメラは色合いが綺麗なことで定評がありますが、シチュエーションによってはRX100シリーズの方が出来栄えが良いこともあるんじゃないかな。

RX100M3-ASAYAKE

28mm / F5.6 / 1/125s / -0.7EV 夕景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

ワイド端 – テレ端

24mmと70mmで撮った場合の大きさの違いは下の写真の通りです。
70mmにすると結構寄れる感じはするものの、RX100のテレ端は100mmでしたので、若干もの足りない感じはします。
解像度は70mm域でも甘くなることはなく、キリッとシャープで細く見えるワイヤーまでくっきりと解像しているのがわかります。これだけ解像していれば文句なしですね。

RX100Ⅲ ワイド-テレ比較

 

近接撮影

RX100Ⅲは70mm域でもF値が2.8で最短撮影距離が30cmになったので、近接撮影もボケを活かした撮影が出来るのがいいですね。

DSC-RX100M3 花マクロ

RX100Ⅲ 70mm / F2.8 / 1/125s / -0.3EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

ネットに挟まっていた落葉も絞りをF2.8にして撮ると、背景がかなりボケてくれるので、被写体を浮かび上がらせて撮ることが出来ます。

RX100Ⅲ 紅葉マクロ

RX100Ⅲ 70mm / F2.8 / 1/125s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

雨上がり 葉っぱの水滴を撮ってみました。
中央付近の被写体追尾にするとピント調整も楽に出来ました。

RX100Ⅲ マクロ

RX100Ⅲ 28mm / F2.5 / 1/30s / -0.7EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

食べ物

左側の写真はシーンセレクション料理を選択して撮影しています。
このモードにすると画角以外はすべてカメラ任せにして、自分はシャッターを押すだけで綺麗な写真が撮れるという素晴らしい機能です。ここまで来るとカメラの性能でカメラマンの腕が決まってしまうかもしれません。
この他にもカメラがシーンを自動判別してオートで撮影してくれる、「おまかせオート」という機能。さらにはカメラ任せでブレやノイズを押さえて撮影してくれる「プレミアムおまかせオート」という機能がついていますので、撮る側は何も気にせずにシャッターを押すだけで食べ物を美味しそうに撮ることが出来ます。

タカマル
タカマル

撮るときのアングルとかセンスがないのが辛いところです(汗)

RX100Ⅲ デザート撮影

左側  おまかせオート 右側 24mm / F2.5 / 1/30s / +1EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

RX100Ⅲ food2

おまかせオート

逆光耐性

太陽光を思いっきり入れ撮影してみました。上がRX100Ⅲ、下がRX100です。
RX100Ⅲの方は写真の中央下付近に小さなゴーストが発生していますが、RX100の方は盛大にゴーストが発生しています。RX100Ⅲはゴーストを抑えるようなレンズに性能が良くなったのかもしれませんね。
どっちの機種もコントラストの低下は感じられませんので、ここはZEISSバリオ・ゾナーT*レンズのおかげかもしれません。

DSC-RX100M3 逆光耐性テスト

RX100Ⅲ 24mm / F5.6 / 1/500s / 0EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

DSC-RX100 逆光耐性テスト

RX100 28mm / F5.6 / 1/250s / 0EV 風景:コントラスト +1 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

違うシチュエーションで撮ってみました。若干、位置や露出に違いはありますが、ゴーストが発生しないように太陽光の位置を動かしながら撮った場合は、ご覧の通りゴーストはほとんど発生しませんでした。この辺は上手く調整して撮るとよいでしょう。

DSC-RX100M3 逆光耐性2

RX100Ⅲ 50mm / F11 / 1/125s / +1.3EV 風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

DSC-RX100 逆光耐性2

RX100 50mm / F11 / 1/125s / +1EV  風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

最後はあえてゴーストを盛大に発生させて遊んでみた写真です。
ゴーストやフレアを押さえて撮ることも必要ですが、弱点を上手く使って撮るなんてことも面白いかもしれませんね。

DSC-RX100M3 ゴーストあり

RX100Ⅲ 35mm / F11 / 1/40s / +0.7EV  風景:コントラスト -2 / 彩度 +2 / シャープ +1 色温度:オート

 

RAW現像をしたいときは

RX100Ⅲには現像出来るソフトは添付されていませんので、RAW現像が出来るソフトを入手しなければなりません。
RAW現像ソフトが決まっていない方は、当ブログで紹介している『PhotoScape X』を使ってみるのもいいかもしれません。

RAW現像と画像編集ソフトの定番『PhotoScape X』をおすすめする3つのポイント
多くのメーカのRAWファイルを現像することが出来る[PhotoScape X]は多くのユーザから高い評価を受けています。この記事では写真編集に興味のある方や使いやすいアプリを探している方向けにおすすめの3つのポイントついて説明しています。

 

おわりに

「いつまでも手放したくないカメラ」ってタイトルにしてしまいましたが、それくらいお気に入りのカメラです。富士フイルムのミラーレスを持っていますが、RX100Ⅲがあれば、大抵のことはこれ一台で済みますし、1インチセンサーとは思えない写りの良さもあるので、最近はRX100ⅢかRX100のどちらかだけを持ち出すことが多くなってきました。大きくて重たいカメラを持ち歩くのが面倒になってきたのも一つの理由かもしれませんね(汗)

今回は少し多めに作例を載せてみました。拙い写真でしたので、あまり参考にならなかったかもしれませんが、少しはお役に立てたでしょうか?

タカマル
タカマル

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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