今回は少しデジタルカメラから離れて、ポラロイドカメラ SX-70について書いています。
そもそもポラロイドってなに?
まずはポラロイドのことについて、すこ〜しだけ調べてみました。
ポラロイドの由来
1937年にエドウィン・ハーバード・ランドが創立したポラロイド社(Polaroid Corporation)の略称、または同社が開発したインスタントカメラの通称
1948年 ポラロイド最初の市販型『Pokaroid 95』を発売した。
これは40シリーズフィルム使用のカメラで、73×95mmの8枚撮りピクチャーロールと呼ばれるロールフィルムを使用していた。
1972年 SX-70 最初のモデルはコードネーム『アラジン』と呼ばれ、別名『FIRST(ORIGINAL)MODEL』を発売した。
シャッターを押したら、フィルムがカメラの前面から出てきて、ただの白い用紙が、だんだんと色が浮かんできて、カラーで10分〜15分待てば、現像が完了です。なんとも言えない不思議な感じがするので、『アラジンの魔法の箱』と呼ばれるようになり、世界中で大ヒットになりました。
SX-70 ポラロイドフィルムの仕組み
フィルムの下側の広い空白部分に色を出すための薬剤のペーストが詰まっていて、撮影するとその薬剤がカメラのローラーによって、フィルムの感光する部分と、フィルム表面のプラスチックシールドの間に均等に隙間なく広げられる仕組みになっています
SX-70は、フィルムカートリッジの内蔵バッテリーを利用して撮影します。
ポラパルスバッテリーという平べったい6Vのマンガン乾電池で、フィルムカートリッジの底に入っていいます。
2007年8月 Polaroid SX-70購入
2007年 デジカメの性能はどんどん良くなり、フルサイズが当たり前になってきて、解像度はフィルムを超えてきた頃でした。
※2007年8月
キヤノンは2,110万画素のEOSー1DsⅢ(90万円)を発表
とはいっても、高性能のカメラは新品で30万以上、EOS-1DsⅢは90万以上でした。そんな高いカメラを新製品が出る度に買えるほどお金に余裕はないので、いつも指をくわえて雑誌を眺めているだけでしたね(涙)
そんな訳で、高価なデジ一眼に比べ、比較的価格が手頃なフィルムカメラにも興味があった頃でした。
そんな中、カメラ雑誌でポラロイドカメラのことを知りました。デジタルのシャープで綺麗な写真が撮れるのと違い、ゆるい写り、色合いもカメラまかせの味わいがある写真が撮れるSX-70をいつか欲しいなと思って雑誌を見ていました。結局、妻の「ポラロイド使ってみたいね」の一声が決めてとなり、オークションで落札。届いたSX-70は、30年以上前のカメラにもかかわらず、コンディションが良い方だったと思います。
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最初の一枚
鉄の箱のようなカメラの真ん中付近を持ち上げて使うんですが、最初はどうやって開けようか、壊れないかな?なんてドキドキしながら開いたものです。
このギミックが面白くて。ポラロイドカメラの醍醐味ですね。
そして、フィルムカセットを装填し、ドキドキしながらシャッターボタンを押して撮った一枚が下の写真です。
シャッターボタンを押すと、手前から、真っ白なポラロイドフィルムが出てきて、フィルムにゆっくりと色が付き、被写体が浮き上がってくる様子を見ながら待つこと10分程度・・・
出来上がったポラロイド写真は雑誌で見ていた通り、ゆるい写りと色合いをみて、とても嬉しかった。ポラロイド撮った写真は、不思議とブレやボケも一つの作品として許せてしまう、エコヒイキなカメラでした。
もう家には撮った写真はそんなに残っていませんでしたが、当時は家族の写真や何気ないものを沢山撮りました。
SX-70で撮る楽しさを教えてくれた気がします。
SX-70で撮ると失敗した写真もなんだか上手く撮れた気になるんですよね
難点といえば
2007年当時はフィルムの値段 当時、販売していた『SX-70 BREND』というのは20枚で約6千円。600フィルムだと半額位だけど、このSX-70は改造していないから600フィルムが使えなかった・・・悲しい
保存に注意 ポラロイドカメラのフィルムには電池が内蔵されているので、製造から2年で寿命と言われていました。
現像液のことがあるので、温度は常時25℃以下で保存しなければなりません。寿命を延ばすには冷蔵庫がよいと聞きそのように保存していたこともありました。
当然、冷凍はご法度ですけどね
どちらにしても、もう少しフィルムが安ければ、もっともっと沢山楽しめたんですが、さすがに単価が高くて、当時はおいそれと買えませんでしたね。
突然、フィルム製造終了のアナウンス
2008年2月22日 Polaroid用のインスタントフィルムの製造が2008年8月で終了というニュースがネットで流れました。この時、すでにデジタルカメラ人気がかなり高くなってきたので、いつかは製造中止になると思っていましたが、流石に使い始めて一年で終了となると、早すぎだなと残念な思いでした。
SX-70を気に入って、次は690SLRが欲しいなと思っていたんですけどねぇ。
この時は代替用のフィルムをどこかのメーカで出すとか情報はなかったので、もう終わりかなと思っていました。
2008年 12月親会社の不正疑惑による財政状況の悪化を受け、2回目の破綻
ポラロイドフィルムの販売再開
2008年2月フロリアン・キャプス博士が、現存のポラロイドカメラで使用できるフィルムの販売再開を行うため、オランダのオーファーアイセル州にインポッシブル社を設立
The Impossible Project
ポラロイドフィルムの販売再開を「不可能な計画」として呼称するプロジェクト名
2011年 SX-70とポラロイド600専用のカラーフィルムの生産開始
この時のフィルムは写りや現像時間など、オリジナルから程遠いものでした
2017年 9月 Polaroid Originalsとして始動
Impossible Project によって始まった旅の次なるステップ
同時に新しいインスタントフィルムを発売した(フィルム8枚入り)
現代のポラロイド」OneStep2を発売
2017年 11月 箱型のインスタントカメラ OneStep 2 を発売。
固定焦点レンズ、内蔵フラッシュ、セルフタイマーなどを装備。リチウムイオンバッテリーをカメラ本体に内蔵することで、電池を内蔵していないフィルムが使えるようになりました。また、前面にはしっかりと”Polaroid”のロゴ名がありましたね。
2018年:Polaroid OneStep+ を発売
Bluetoothを内蔵したことで、スマホやタブレットにインストールしたポラロイド・オリジナルズのアプリとカメラを連動出来るようにした。
インポッシブル社は2017年に社名を『ポラロイド・オリジナルズ(Polaroid Originals)』に変更した。
まとめ
我が家にある、SX-70はいまは飾り物になってしまいました。さすがにメンテナンスしないとまともに動かないだろうね。
『アラジンの魔法の箱』 機会があればもう一度、SX-70用のフィルムで撮ってみたいと思っていますが・・・フィルムも入手し難いだろうし、いつになるのやらですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回はFOVEONセンサーが魅力的なSIGMA DP1について書きたいと思います。
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