【作例レビュー】TAMRON 50-300mm A069|α7シリーズにおすすめの軽量望遠ズームレンズ

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TAMRON 50-300mm a069 外観

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はじめに

レンズ選びでは、機動性・描写性能・価格のバランスが重要です。特にソニーのフルサイズαシリーズを使う方にとって、望遠ズームはどうしても大きく重くなりがちで、「買ったものの持ち出しにくい」と感じることも少なくありません。

そんな中で2024年6月に登場したのが、タムロン 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD(A069)です。(以下、A069と表記)

このA069はわずか665gという軽さながら、50mmから300mmまでをカバーし、さらに手ブレ補正(VC)まで搭載したフルサイズEマウント対応の望遠ズーム。まさに機動性万能性を両立させた一本です。

本記事では、α7RⅡとの組み合わせで実際に撮影した作例を交えながら、その描写力や使い勝手をレビューしていきます。

 

レンズ概要と特長

主な仕様

TAMRON 50-300mm a069 仕様

参考
標準のレンズ長は150mm

TAMRON 50-300mm a069 標準の長さ

望遠ズーム(300mm)にしたときのレンズ長は約208mm

TAMRON 50-300mm a069 最大長

 

コンパクトかつ軽量設計

A069の最大の特徴は、やはりその軽さとサイズ感です。全長は約150mm、重さは665gと、300mmまでカバーするレンズとしては驚くほど軽快。一般的な70-300mmクラスの望遠ズームが1kg前後あることを考えると、その携帯性は際立っています。大きな機材を構える気分ではない日でも、気軽にカバンに入れて持ち出せる一本です。

TAMRON 50-300mm a069とα7RⅡ

 

50mmスタートの利便性

望遠ズームといえば70-300mmが一般的ですが、A06950-300mm。広角端が50mmから始まるのが大きなポイントです。風景やスナップ、建物を撮影するときに「あと少し引きたい」と思う場面は意外と多いもの。そのときに50mmスタートの余裕は非常に便利で、実際に撮影してみると想像以上に役立ちます。

下の比較写真(50mmと70mm)をご覧いただくと、その違いがはっきりわかると思います。

まずは画角70mmで撮影した写真です。もう少し山々を広く撮りたいなって思う場面でした。

TAMRON 50-300mm a069 画角比較70mm

次に画角50mmで撮影した写真です。山の広がりや左側の赤い屋根の家を見て頂くとわかりますが、画角20mmの差って結構あるのがわかります。

TAMRON 50-300mm a069 画角比較50mm

 

もうひとつサンプル写真です

写真は毎年、開催される「よさこいソーラン祭り」です。こういう場所では観客が多いので、身動きがとれません。そんなときは1本のレンズで広角から望遠までを攻めたいところ。といっても、広角側が70mmでは踊り子さんが近いと画角が狭く感じます。A069なら広角側が50mmスタートなので、心配ご無用です。

広角側 50mm 周辺も写すことができるので、祭りの雰囲気を感じることが出来ます

TAMRON 50-300mm a069 画角50mmのサンプル

望遠側 300mm 被写体が近くにいる感じ あえてピントが合っていない写真をサンプルにしています

TAMRON 50-300mm a069 画角300mmのサンプル

 

マクロ性能も魅力

A069はマクロ性能も魅力のひとつです。
広角側50mmでは最短撮影距離0.22m、最大撮影倍率1:2というハーフマクロ撮影が可能で、花や小物を大きく写すことができます。
望遠側300mmでは0.9mまで寄ることができ、望遠マクロ的な表現も可能です。背景を大きくぼかしながら被写体を浮かび上がらせるなど、広角とはまた違った描写が楽しめます。

下の比較写真をご覧いただくと、その違いがよくわかります。

まずは紫陽花の全体です(広角側 50mmで撮影)

TAMRON 50-300mm a069 画角50mm-紫陽花の全体

広角側 50mmでは最短撮影距離が0.22m
レンズフード先端がついてしまいそうなくらい近寄って撮影しました

TAMRON 50-300mm a069 画角50mm-最短撮影距離で撮ったとき

望遠側300mmの最短撮影距離は0.9m
300mmで0.9mだと、これだけの大きさで撮れます

TAMRON 50-300mm a069 画角300mm-最短撮影距離で撮ったとき

 

TAMRON Lens Utility

TAMRON Lens Utilityを使うことで、フォーカスリングの回転方向を変更したり、カスタムボタンに任意の機能を割り当てたりできます。さらに、PCやMacと接続すればファームウェアアップデートも可能で、レンズを常に最新の状態に保つことができます。使う機会は多くありませんが、派手さはないものの非常に便利なツールです。

 

高速・静音AFと手ブレ補正

A069は駆動にVXDリニアモーターを採用しており、AFは高速かつ静かに動作します。動体への追従性はカメラ側の性能にも左右されるため一概には言えませんが、精度は良好な印象です。

普段使用しているα7RⅡは動体AFの得意な機種ではありませんが、単純な動きであれば十分に追従できる場面がありました。下の作例は望遠端300mmで撮影したカモメです。遠くに小さく写っていた被写体ですが、切り取って拡大してもきちんとピントが合っていることが分かります。100%の精度ではないものの、実用性は十分だと思います。

TAMRON 50-300mm a069 AF追随

 

手ブレ補正(VC)の効果により、望遠端でも手持ち撮影がしやすく、夜景や夕暮れのシーンでもブレを気にせず撮れる安心感があります。
下の写真は手持ちでシャッター速度1/10秒で撮影したものですが、拡大表示してもビルの窓枠がしっかりと描写されているのが分かります。ISO12800での撮影のため色ノイズは目立ちますが、ブレの抑制効果を確認いただけると思います。

TAMRON 50-300mm a069 手ぶれ効果

※次の項で、手ブレ補正について簡単な説明をしています

 

 

補足:手ぶれ補正について 

レンズ内手ブレ補正(OIS)のメリット

  • 望遠側で強い
    200mm以上になると、手ブレの揺れ角度が小さくても画面では大きく動いてしまいます
    レンズ内補正は「レンズの前群を動かす」ことで、大きなブレを効率よく抑えられる
  • ファインダー像が安定する
    EVFや液晶に映る像が揺れにくいので、フレーミングしやすく、ピントも合わせやすい

 

カメラ内手ブレ補正(IBIS)のメリット

  • どのレンズでも効く
    高倍率ズームでも、単焦点やオールドレンズでも同じボディで手ブレ補正が効く
  • 広角〜標準域で強い
    200mm以下であれば、IBISで補正の効果が期待できる
  • レンズが軽くなる
    レンズに補正機構を積まないぶん軽量化できる

 

カメラ 手ブレあり、レンズ 手ブレなしのデメリット

  • 望遠側で補正力が落ちる
    200mm超えたあたりから手ブレ補正の効果が薄れてくるようです
    カメラ内手ブレ補正はセンサーを動かす仕組みなので「補正範囲」に物理的な限界があり、ブレを完全に打ち消しきれないことが多い
  • EVF像が揺れる
    レンズ内補正がないと、ファインダーに見える像が常に揺れる
    フレーミングしづらく、被写体にピントを合わせるのも難しくなる
タカマル
タカマル

EVF像が揺れると、車酔いのようになることもあるんですよね

・高倍率ズームは「レンズ内手ブレ補正」が大きなメリット
 特に望遠側・動画・ファインダー像の安定で優位
・ボディ内手ブレ補正は万能だが、望遠では弱い
 望遠メインなら「レンズ補正つき」が圧倒的に使いやすい
・レンズ側 補正なし+カメラ内 レンズ補正のみ
 広角〜中望遠なら十分 望遠側は200mmが目安
望遠では補正力不足+EVF像が揺れて使いにくい

 

中央と周辺画質

気になる画質についてですが、上位クラスのGレンズのような高解像力には及ばないため、解像力に過度な期待はできません。しかし、決して残念なレンズというわけではなく、実用上は十分な描写性能を備えているレンズです。

参考までに中央部分と左端部分を等倍で切り出して比較しました。やはり周辺部はやや甘さが見られますが、通常の鑑賞サイズであればほとんど気にならないレベルだと思います。

TAMRON 50-300mm a069 周辺描写確認

中央部分を等倍で切り取り
白樺の幹、枝も判別出来るくらいの解像度があります

TAMRON 50-300mm a069 解像度_中央

左端部分を等倍で切り取り
中央部分に比べて、解像度が甘くぼやっとしているのがわかります

TAMRON 50-300mm a069 解像度_左隅

 

逆光耐性

描写性能が高いため、逆光での撮影でもフレアや黒浮きはほとんど見られません。コントラストが若干低下する場合があっても、実際にはほとんど気にならないレベルです。

下の写真は画像サイズの縮小のみで、加工なしのJPEG撮って出しです。

TAMRON 50-300mm a069 逆光耐性

 

ゴースト

BBAR-G2(Broad-Band Anti-Reflection Generation 2)コーティングにより、ゴーストやフレアの発生は抑えられています。しかし、太陽光や強い光源に向けて撮影する場合は、レンズの向きや角度によって目立つゴーストが発生することがあります。

意図的にゴーストを入れる表現も可能ですが、不要な場合は角度に注意して撮影すると良いと思います。

画角50mm

TAMRON 50-300mm a069 画角50mm-ゴースト例

画角300mm

TAMRON 50-300mm a069 画角300mm-ゴースト例

 

 

他レンズとの比較

Sony FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS との比較
純正70-300mmは描写性能に定評がありますが、重量は約854g。A069の方が200g近く軽く、携帯性で優れています。画質面では純正にわずかに分があるものの、持ち歩きやすさと50mmスタートの利便性はA069の魅力です。
TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD との比較
より長い望遠域を求めるなら50-400mmがありますが、重量は1,155gと倍近くになります。気軽に持ち出すならA069、超望遠を重視するなら50-400mmと住み分けができます。
Sony FE 70-200mm F4 G OSS II との比較
70-200mm F4 G IIは画質・AF性能ともに非常に優秀ですが、焦点距離は200mmまで。より長い300mmをカバーでき、かつ小型軽量なA069持ち運びやすさを重視する人に向いています。

 

 

作例

TAMRON 50-300mm a069 作例1

TAMRON 50-300mm a069 作例10 美瑛 十勝岳とトラクター

TAMRON 50-300mm a069 作例2

TAMRON 50-300mm a069 作例3

TAMRON 50-300mm a069 作例4

TAMRON 50-300mm a069 作例8

TAMRON 50-300mm a069 作例9 カモメ

TAMRON 50-300mm a069 作例6

TAMRON 50-300mm a069 作例11 よさこい

TAMRON 50-300mm a069 作例7

 

 

まとめ

メリット

  • 665gの軽量設計で持ち運びやすい
  • 広角端50mmスタート 50-300mmの幅広い焦点距離
  • 強力なVC手ブレ補正
  • 50mmでハーフマクロ撮影が可能
  • AFが速くて静か、動画撮影にも対応

デメリット

  • F値が暗めで、室内や夜間はISO感度が上がりやすくノイズが目立つ
  • 純正レンズと比べるとVCの効果をやや弱く感じる場合も
  • ボケ描写はやや硬めに感じるシーンがある

TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD(A069)は、まさに持ち出したくなる望遠ズームです。軽量で機動性が高く、50mmからスタートできる汎用性の高さは、旅行や日常スナップで大きな武器になります。さらに300mmまで伸ばせるため、動物やスポーツ、自然撮影にも対応可能です。ハーフマクロ性能も加わり、1本で幅広い表現が楽しめます。

望遠ズームは「大きく重い」というイメージから購入をためらいがちですが、このA069なら十分満足できるはずです。

 

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