購入経緯
衝動的にα7Sの中古を購入したのはいいけど、レンズがなかったんですよね。SONYのミラーレスは初めてで、レンズの知識がありませんでした。まあGレンズくらいは知ってましたけど、お高いのでそう簡単に手は出せませんしね。
それで、まず最初の一本は好きな画角35mmのレンズにすることに決めました。そして、この小さなボディ合う、小さくて写りが良いレンズを探していたら、このFE 35mm 2.8 ZAが目に止まり購入したという訳です。 写りには関係ないけどZEISSのロゴが素敵ですね(笑)
レンズ仕様と比較
仕様比較を見てわかるように35mm 2.8 ZAの方は大きさ、質量以外は35mm F1.8よりスペックはよくないです。単純にスペック重視の方はこのレンズは候補外になりますね。
大きさを重視したいというなら、レンズの長さが半分の35mm 2.8 ZAが第一候補になるでしょう。欲をいえば、最短撮影距離が35cmなので、せめて30cmを切っていれば、使い勝手が良かったんですけどねぇ・・・
FE 35mm 2.8 ZA 2013年11月発売 |
FE 35mm F1.8 2019年8月発売 |
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焦点距離(mm) | 35 | 35 |
レンズ構成(群-枚) | 5群7枚 | 9群11枚 |
開放絞り(F値) | 2.8 | 1.8 |
最小絞り(F値) | 22 | 22 |
絞り羽根 (枚) | 7 | 9 |
最短撮影距離 (m) | 0.35 | 0.22 |
最大撮影倍率(倍) | 0.12 | 0.24 |
フィルター径((mm) | 49 | 55 |
外形寸法 最大径x長さ(mm) | 61.5 × 36.5 | 65.6 × 73 |
質量 約(g) | 120 | 280 |
希望小売価格(税込) | 99,000円 | 110,000円 |
特徴
徹底した小型・軽量化
このFE 35mm 2.8 ZAの利点は数あるレンズの中でも小型、軽量なのが一番のメリット。
全長は36.5mm、FE 35mm F1.8は73mmで約半分の長さです。
重さは120g、FE 35mm F1.8が280gでこちらは1/3以下でとっても軽いので、このレンズとα7Sの組み合わせなら、まるでコンパクトカメラのような感覚ですよ。少し大げさかな(笑)
高いコントラストと高い解像度
レンズは小型でも、写りに関しては妥協がありません。2013年発売で10年以上前(この記事を書いているのが2024年)にレンズですから、最新のレンズに比べれると性能で劣る部分はありそうですが、最新のレンズに引けを取らないくらいに写りが良いレンズです。
α7RⅡ(4,240万画素)に取り付けても、十分に解像度していますし、逆光でもコントラスト低下はあまり感じません。
防塵防滴に配慮した設計
天候が悪くても防塵防滴設計なので安心です。この写真は見ての通り、雨が降りの日でしたが、多少の雨が当たっても気にせずに撮影が出来ました。撮影後に濡れた部分を拭いておけばいいですからね。
とはいえ、大雨の中ではさすがに大丈夫だという保証はありませんので、過信は禁物ですね。
高速かつ静粛なフォーカシング
AF作動音はほとんどありませんし、フォーカシングも速いので、撮影に集中出来ます。
写真は絞りをF5.6にして撮ったものですが、絞りをF2.8にしてもフォーカシングが早いので、とっさの時でもピンは外しにくいと思います。
ただ、動きものを追って撮る時は、レンズの性能だけではなくカメラの性能も関係するので、なんとも言えませんが、スナップとかならで使うならフォーカシング速度は気にならないレベルじゃないかな?
最短撮影距離は35cm
ライバルのレンズは最短撮影距離が22cmなので、ちょっと勝ち目はないです。せめて30cmを切ってくれれば嬉しいんですけどねぇ。
料理を撮ろうと思っても、微妙に寄れません。少しでも近くで撮りたいと欲を出してシャッターを切ると、手前がボケちゃって、ピントが合っていない写真になってしまいます。
写真は参考ということで、失敗写真ではないということにしときましょう^^;
ちょっと、奥の手があって、マクロフィルターを使うとか、あとα7RⅡとかならAPS-Cモード(1,800万画素相当)で撮ることで、約50mmの画角になるので、下の写真のようにアップで撮ることも可能です。これも手前がボケてますけどね^^;
最小絞りはF2.8
これはレンズが小型にしたということで仕方がないことかもしれませんが、せめて最小絞りがF2.0なら良かったんですけどねえ。
絞りがF2.8でもフルサイズのα7シリーズなら、それなりにボケを活かした写真を撮ることが出来ますが、もう少しボケが欲しいなという時もあったので、せめてF2.0なら良かったのにという思いです。
まあ、そうなるとレンズも大きくなってしまい、小型、軽量というキーワードが使えなくなるかもしれないですね。
そういう意味で考えるとF2.8や最短撮影距離35cmというのは、必然的に妥協しなければならない部分だったのかもしれません。
作例
スナップ、料理、花、風景と4つのパターンで撮ってみました。
少しでも参考になれば幸いです。
まとめ
作例をもとに『FE35mm F2.8 ZA』をレビューしてみました。このレンズは小型ながら写りに関しては不満はないものの、最短撮影距離35cmと長く、料理とかを撮る時にもう少し寄りたいと思ってしまうことや、開放がF値2.8なので、もう少し背景がボケて欲しいと思うことがあり、撮影用途によっては少々不満が出てしまうかもしれません。その部分が妥協出来るなら、小型軽量と写りの良さは他のレンズにはない大きなアドバンテージになる魅力レンズです。
いま、FE35mm F2.8 ZAは新品で8万円前後(2024年11月時点)で売られています。ちょっと高くて躊躇してしまいますね。中古だと良品6万円前後、並品5万円代で手に入れることができますので、新品にこだわりがなければ、中古レンズを検討してみるのもいいと思います。このレンズはMFリングの塗装剥がれが出やすいみたいで、塗装剥がれ、傷があるレンズは並品で販売されているケースもあるようです。写りに問題がないなら、少しでも安い方を選ぶのが得策かもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました
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